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大型冷熱衝撃装置503(600L)

カスタム品

多機能化、エレクトロニクス化が進む自動車では、自動車機能安全規格「ISO26262」、基本安全規格「IEC61508」を代表とする機能安全への取り組みが必要とされ、車載機器の高信頼性の要求により厳しい環境ストレスを負荷できる冷熱衝撃装置が必須となっています。

当社の冷熱衝撃装置・TSAシリーズ(Lタイプ=ライトスペック)に、より多く、より大きい試料を搭載できる大型タイプがラインナップに加わりました。「大型冷熱衝撃装置 TSA-503EL」は、テストエリア容量600リットルで、従来器で最大であるTSA-303ELの約2倍です。

これにより、今までのサイズでは無理であった比較的大きな製品や自動車に使用されるような大型部品(例えば、車載用Li-ionバッテリーパック、ECU、PCU、車載インバータ)などに対しても、熱衝撃試験を実現できます。

大型試料の試験が可能
自動車や家電、IT機器産業では、生産性の向上・コスト低減目的から、あらかじめ複数の部品を組合せて仕上げられたモジュール部品を、人件費の安い海外で組立て使用するようになってきています。このようなモジュール部品は、高集積化にともない大型化する傾向があります。当器は、このような大型の試料の熱衝撃試験に有効です。
標準器と同じ計装のため操作が簡単
当社標準の冷熱衝撃試験器と同じ計装を用いていますので、新たに操作を覚える必要はありません。
標準器と同じ構造
風の吹き出し、吸込みおよび流れが、当社標準の冷熱衝撃試験機と同一です。
図:風の流れ(TSAシリーズ共通)
風の流れ(TSAシリーズ共通)
従来機より大幅な容量アップ
従来器と当器におけるテストエリア・サイズの比較は以下の通りです。
テストエリア・サイズの比較

TSA-301L-W/TSA-501L-W

主な仕様
型式 TSA-503EL
電源 AC200V 3φ 3W 50/60Hz
方式 ダンパー切替による2ゾーンおよび3ゾーン
性能
※1
テストエリア 高温さらし温度範囲 +65℃~ +150℃ 
低温さらし温度範囲 -50℃ ~ 0℃
温度変動幅 ±0.5℃
高温恒温器 予熱温度上限 +200℃
温度上昇時間 常温から +200℃まで30分以内
低温恒温器 予冷温度下限 -70℃
温度下降時間 常温から-70℃まで90分以内
テストエリア耐荷重 50kg(等分布荷重)
棚板耐荷重 20kg(等分布荷重)
テストエリア寸法 W1200mm×H670mm× D750mm
本体外法寸法 W2100mm×H2215mm× D1750mm(突起物含まず)
本体重量 約1700kg

※1 外囲温度が+23℃における値

※型式については、運用上の型式のため、ご注文後変更される場合があります。ご了承ください。

※上記の仕様以外の製品では、大型冷熱衝撃装置も合わせてご検討下さい。

※ヒートショック、サーマルショックの試験は当該装置で対応します。勾配運転(レート制御)を要求される場合は、ハイレートチャンバーをご検討下さい。