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垂直/水平加振複合環境試験装置

カスタム品

エレクトロニクス化が進む自動車には、多くのセンサーが搭載されています。一方、自動車機能安全規格「ISO26262」、基本安全規格「IEC61508」を代表とする機能安全への取り組みが必要とされ、車載機器の高信頼性の要求により複合環境試験が必須となっています。

温湿度・振動(垂直+水平)の複合環境試験装置
単軸の垂直・水平切替加振タイプで、大変位・高速度振動試験に対応

「垂直/水平加振 複合環境試験装置」は、垂直テーブルと水平テーブルを前後に装備した振動試験機の上を、チャンバー本体がスライド移動、上下昇降することで、垂直加振複合試験と、従来、常温で行っていた水平加振複合試験を一台の試験装置で行えるようにした装置です。

垂直テーブルと水平テーブルが独立しているため大変位・高速度振動が可能で、各種自動車部品やカーエレクトロニクス製品、ワイヤーハーネス、プラスチック成型品などの複合環境試験に最適です。

大変位・高速度振動が可能
最大変位51mmp-p 、最大速度2.0m/s 、最大加速度1250m/s²を実現。多軸振動試験装置では不可能な、大変位・高速振動試験が可能です。
※ 最大性能は加振器タイプによって変わります。
温湿度、振動(垂直+水平)の単独試験が可能
複合環境試験を行う場合、恒温恒湿器と振動試験機を連動運転して試験を行いますが、それぞれの機能は単独でも運転できます。恒温恒湿器による温度特性試験や、常温での振動試験も可能です。
当社独自の槽底直結方式を採用
温湿度性能を高めるには恒温恒湿器と振動試験機との接続に良好なシール性が保たれていることが必要です。特に当器では、恒温恒湿器が垂直⇔水平テーブル上をスライド移動する構造のため、このことがより問題となります。当装置では、当社独自の槽底直結方式により、垂直はもちろん、水平連装時にも良好なシール性を維持します。(「装置の機構」、参照)
カスタムで加振治具も製作
供試品固定に必要な加振治具のカスタム対応も行います。詳しくは担当にご相談下さい。
安全装備に対応
二次電池や燃料電池など、発ガスや燃焼の可能性がある試料への安全装置を装備できます。

代表的な装備

  • 放圧ベント
  • ガス検知器
  • 強制換気装置
  • CO2ガス消火設備
  • セーフティーロック機構

※Li-ionバッテリーパックやLi-ionバッテリーモジュールを試料とする場合は、必ず安全装備を搭載してください。

装置の機構
  • Z方向加振
  • 試料と垂直補助テーブルを取り外し、振動機とチャンバーを分離する。
  • 加振機を90度倒し、連結治具にて、水平振動テーブルを接続する。
  • 試料をセットし、水平振動テーブルとチャンバーをドッキングする。
  • X方向加振
  • 試料を90度回転する。
  • Y方向加振
主な仕様
型式 T-1V
恒温恒湿器 性能 温度範囲 -70℃~+150℃
湿度範囲 20~98%rh
温度上昇時間 -70~+150℃ 150分以内
温度下降時間 +20~-70℃ 140分以内
寸法 内法 W1000×H1000×D1000mm
複合 複合方式 垂直・水平 槽底直結方式
組合せ範囲 振動試験装置 2.9kN~80kN
振動機(例) 性能 加振力 サイン 24kN
振動数範囲 0~500Hz(垂直)
0~2000Hz(水平)
最大変位 51mmp-p
最大速度 2.2m/s
最大加速度 1200m/s²(SINE)
※振動テーブル 500×500mm 取付時(垂直・水平)

※型式については、運用上の型式のため、ご注文後変更される場合があります。ご了承ください。

※振動機の仕様(サイン振動試験(固定振動、掃引振動)、ランダム振動試験、衝撃試験)につきましては個別に対応いたします。弊社営業までお問い合わせください。

※加振機との連結条件(槽底直結方式、連結軸方式、水平振動/垂直振動)につきましては、試験条件のご要求の他に、お客様の設置条件に合わせたレイアウト図を作成した上で最適な方式を提案させて頂きます。

実績例
・T-11V + 安全装備(COガス検知器、H2ガス検知器、放圧ベント、強制換気装置、扉電磁ロック) 試料:車載用電池パック
・T-2V + 安全装備(熱感知器、給排気ダンパー) 試料:車載用電池パック
・T-16V ‐20℃⇔+80℃  テストエリア温度変化率 22℃/分 試料:車載ボディー

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