鉄鋼製品の耐摩耗性向上、経年変形などを防ぐために、
焼き入れ後の低温度に冷却する処理、サブゼロ処理が可能です
最近、自動車や家電製品など、最終ユーザの加工コスト削減を図るために、鍛造品を完成に近い形状にするニアネットシェイプ化が求められる一方、高張力鋼のように素材の高強度化や軽量化が求められます。鋼は熱処理の段階で、赤熱状態でオーステナイトと呼ばれる軟らかい相が、これを焼き入れるとマルテンサイトと呼ぶ硬い相に変わる。鋼によってはオーステナイトの一部が残存する。残存オーステナイトは経年によって、マルテンサイト化するため、寸法変化や割れの原因になります。そのため、マルテンサイト化をするためにサブゼロ処理が施されます。
※サブゼロ処理(JIS G 0201 用語より)
焼き入れ後、残留オーステナイトをマルテンサイトに変態させるために行なう熱処理で、常温よりも低い温度へ冷却し、その温度で均熱する熱処理。深冷処理ともいう。
- 特長
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- 冷凍機による冷却方式で、ランニングコストが抑制可能
液体窒素やドライアイスなどでの冷却では容易に冷却できる反面、ランニングコストがかかります。
冷凍機と必要に応じて液体窒素などを併用することでランニングコストを抑制することが出来ます。 - 低温と高温の温度プログラム運転が可能
サブゼロ処理前後の高温も含めて、温度プログラム運転が出来ます。 - 送風機による槽内の温度分布精度が高い
送風機により、槽内の空気を強制的に撹拌し、均一な温度分布が実現できます。/li> - 鋼材表面温度のモニタ
鋼材表面温度にセンサを貼付けることで、表面温度のモニタが行なえます。 - 結露防止用にドライエアを装備可能
高温から低温へ移行するときに生じる結露を防ぐために、ドライエアをパージすることが出来ます。
- 冷凍機による冷却方式で、ランニングコストが抑制可能
- 構成
- 主な仕様
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型式 SMG-2 温度範囲 -70℃~+180℃ 温度変動幅 ±0.7℃ 温度分布 ±2.5℃ 温度上昇時間 -60℃ ⇒ +40℃ 約60分 温度下降時間 +35℃ ⇒ -60℃ 約80分 加熱器 フィン付きシーズヒータ 冷却器 プレートフィンクーラ(除湿器兼用) 冷凍方式 機械式二元冷凍方式 凝縮器 水冷式 電源電圧 AC 200V、3φ 3W、50Hz - ※ 処理量によって仕様が変動します。
- ※ 温度範囲、サイズなどご要望に応じます。
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