全天候型試験ラボ

地球上のさまざまな気象環境を再現する

最先端技術分野の課題解決に貢献します

自動運転を支えるカメラ、ミリ波レーダー、LiDARなどのセンサー類は、歩行者や車両、建物、ガードレールなどをリアルタイムに認識する必要があります。
水分量の多い雪は、センサーに着雪しやすく識別力を悪化させ、霧の中の逆光は物体認識を低下させます。全天候型試験ラボはこのようなセンサーの各種気象環境での性能評価に貢献します。また、地球温暖化の影響による豪雨の際も、緊急速報を確実に伝達する次世代通信技術や、濃霧や暴風雨の中でのダム・河川の水位を正確に監視できる画像監視技術評価、過酷な環境下に強い農作物育成技術の開発に、活用いただけます。

「全天候型試験ラボ」が課題解決する先端技術分野

自動運転技術
次世代通信技術
農作物育成技術

特長・仕様
評価事例
共同開発、デモ試験、受託試験

特長・仕様

本ラボには自動車1台が入るスペースがあり、センサーなどの部品を自動車に搭載した状態で評価試験を行うことができます。これにより、試験を行う地域に移動することなく屋内で計画的に試験ができ開発期間の短縮につながります。

環境因子: 温度、湿度、雪、雨、霧、太陽光、風

【CM】全天候型試験ラボ（30秒）装置説明（3分40秒）はこちら 360°バーチャルツアーはこちら

雪の再現（着雪試験、降雪試験）: 水分量の多い雪はセンサーに着雪しやすく、センサーで物体を十分に検出できないことがあります。本ラボでは水分量の異なる2種類の着雪試験が行えます。
さらに、実環境と同じ気温での降雪試験の評価にも最適です。
霧の再現（霧試験）: 濃霧や薄い霧など、霧の濃さをコントロールします。試験室内は黒色コーティングを施しており、光の乱反射を抑え、霧の作用の評価に最適です。
太陽光の再現（太陽光試験）: 西日や薄暮、照度の変化、逆光などによるセンサーの性能評価が可能です。色温度や照度を制御するとともに、可動式で光を当てたい部分に照射できます。
動的気象環境の再現: 雪や雨、霧といった気象環境に温度や光を加えた複合的な気象環境や、みぞれから雪、雨から霧などの自然環境の変化を再現します。; ※動的気象環境（Dynamic Environments）：刻々と変化する気象環境のこと

: 着雪試験の様子
: 太陽光試験の様子
: 霧と太陽光の複合試験の様子

主な仕様

本ラボでは、単一の気象環境のほかに、複合的に組み合わせたり、刻々と気象環境が変化する動的気象環境試験も可能です。

試験室寸法：幅６ｍ×奥行９ｍ×高さ３ｍ

左右にスクロールしてご覧ください。

試験項目	仕様
耐候試験	温度範囲： -40℃～+80℃ 湿度範囲： 10～95%rh（at:+10～80℃）許容熱負荷： Max 50Kw（at:-5～+65℃）
太陽光試験	太陽光色温度： 2200K（夕方）、6500K（昼間）
霧試験	視程距離： 15m以下
気流試験	風速： 0～100km/h（吹出寸法：W1400×H300mm) 0～50km/h（吹出寸法：W1400×H700mm)
降雪試験	降雪量：含水率： 20mm/h 10、25%（2段階）
着雪試験	雪放出量：最大30mm/h
降雨試験	雨量： 10～200mm/h（3段階）