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製品・サービスQ&A
(よくあるご質問)

製品・サービスに関するよくあるご質問とその回答です。

操作・設定

  • Q1. 停電復帰動作について教えてください。

    A.

    停電発生後の装置の復帰動作は、あらかじめ計装(設定コントローラ)にて再開継続・停止のいずれかの設定が選択できます(一部製品を除く)。
    設定方法:停電復帰動作の一覧表もしくは取扱説明書のコントローラー編やリファレンス編をご確認ください。

  • Q2. 電源周波数の変更が必要ですか?

    A.

    主に計装(設定コントローラ)と積算時間計の設定変更が必要です。オプションで記録計を装備されている場合も設定変更が必要です。設定方法は取扱説明書をご確認ください。

  • Q3. 独立温度過昇防止器(アラーム表示)が働きます。温度過昇防止器の設定の目安(適正値)は何℃ですか?

    A.

    まず、設定をご確認ください。試験(運転)温度より+10~+20℃高く設定してみてください。再発する場合は、カスタマーサポートデスクへご連絡ください。

    関連リンク:日常点検・トラブルシューティング

  • Q4. 希望する温(湿)度設定ができない(キャンセルされる)のですが、どうすればよいですか?

    A.

    コントローラ内の上・下限(絶対)設定値が変更されている可能性があります。
    例:
    高温恒温器の場合、上限設定値が低くなっている。運転される温度条件に+10℃~+15℃程度に設定する。
    低温恒温器の場合、下限設定値が高くなっている。運転される温度条件に-10℃程度に設定する。

    関連リンク:日常点検・トラブルシューティング

  • Q5. 恒温恒湿器を使用し、可能な限り低湿度(相対湿度をゼロに近づける)=乾燥運転をしたいのですが、どのような設定をすればよいですか?

    A.

    相対湿度の設定を"0%rh"や"1%rh"にすることで、より低湿度(=乾燥)雰囲気になると考えがちですが、この場合槽内の加湿器に給水されます。たとえ加湿器の出力がゼロであっても槽内にある加湿水が自然蒸発し、低湿になりにくくなります。よって、可能な限り低湿度状態にするには、

    • (温湿度運後の場合)事前に乾燥運転を行う。
    • 相対湿度の設定(湿度制御)をOFFにする。
    • 加湿水を排水する(排水設定を自動に設定または手動操作する)。
    • 冷凍機を稼働させる(除湿効果)。
    • ウイックへの給水を停止する。…0℃以上で湿度の監視(モニター)が必要な場合は給水しておく。

    ※全温度域にて湿度のモニターが必要な場合は、別途測定器をご用意ください。

  • Q6. 低温度での連続運転のやり方(アドバイス)はありますか?

    A.

    直前に恒温恒湿運転をされた場合は槽内の水・水分を放出してください(加湿皿の排水・結露がある場合はふき取りなど)。また、ケーブル孔などにキャップやゴム栓を装着し槽内外の貫通部(通気部)を無くします。扉の開閉を無くす、少なくすることが有効です。Q7も参考にしてください。

  • Q7. 恒温(恒湿)器への霜つきの発生原理と低減対策について教えてください。

    A.

    ・発生原理

    霜つきは、恒温(恒湿)器の冷却器表面に結露した水分が時間の経過とともに冷えて霜となり、表面を覆うことによって起こります。結露は真夏に氷入りの冷たいグラスの表面に空気中の水分が結露するのと同じ原理です。冷却器の表面温度がマイナス温度の場合、結露が冷やされて霜になります。

    冷却器表面が霜で覆われると槽内の空気を冷やせなくなるため、温度制御ができなくなります。

    なお、温度(温湿度)制御の関係上、冷却器の表面温度は、槽内温度が0℃~おおよそ30℃の場合にもマイナス温度域になり、霜つきによる温度制御不良が起こることがあります。

    ご参考1:霜つきのイメージ

    ・低減対策

    [ 試験前 ]
    • (直前に低温で長期間運転していた場合)
      電源をOFFにして扉を開放した状態で1日程度放置する。
      冷却器表面の霜が自然に溶けるのを待つ。
    • 槽内に付着した水滴をふき取る。
    • 加湿皿とウイックに残った水を排水する。
    • 乾燥運転する。(例:冷凍機OFF・85℃で2時間運転→扉開放)
    [ 試験中 ]
    • 湿度制御をOFFにする。
    • ケーブル孔を使わないときはキャップとゴム栓で蓋をする。
      ケーブル孔を使うときは、ゴム栓を切ってケーブルを挟み込むなどして隙間をできるだけ小さくする。
    • 扉開閉の回数と時間を最小限にする。
  • Q8. 結露の発生原理と低減対策について教えてください。

    A.

    夏場などに冷えた飲み物を入れたグラスの表面に水滴が付きます。この現象が結露です。空気中の水蒸気が冷やされることにより水滴になります。この水滴になる温度を露点と言います。[例〕温度:+26℃ 相対湿度:50%の空気の露点は、+15.9℃になります。+5℃の飲み物が入ったグラスの表面に水滴が付き、このまま放置しておくとグラスは徐々に暖められ+15.9℃以上になると水滴が蒸発を始め結露は解消されます。 環境試験での試料(サンプル)への結露は、

    • 運転条件を低温から高温(高湿)へ移行する。
    • 常温下から高温高湿状態の槽に投入する。

    など、空気温度と試料表面温度差が大きいケースで発生します。温度差が小さくなれば結露は解消されますが、熱容量の大きい材質(金属など)の場合は結露している時間が長くなります。結露は低温⇒高温移行時に発生し、高温⇒低温移行時には発生しません。結露を低減させるには下記の方法があります。

    • 温度の上昇を緩やかにする(勾配制御:ON)。
    • 試料を分散する(風を当てる)。

    高温高湿運転への移行の場合、湿度の上昇を遅らせる。(例:設定したい温度で一定時間安定する温度運転を実施する。一定時間経過後に湿度制御ONにするプログラムを組む。)

    関連リンク:日常点検・トラブルシューティング

  • Q9. 加湿水の水質に制限はありますか?

    A.

    電気導電率:0.1~10μS/cmの純水をご使用ください。超純水や水道水の使用は避けてください。

    関連資料:関連PDF

  • Q10. 試験槽内に入れてはいけない物質はありますか?

    A.

    爆発性物質・可燃性物質・酸化性の物、引火性の物、可燃性のガスは入れないでください。一部の安全増し製品において、引火性の物・可燃性のガスを入れることは可能ですが、濃度の管理など注意が必要になります。また、導電性があり飛散するものも入れないでください。

    関連資料:関連PDF

  • Q11. 通信コマンドを教えてください。

    A.

    取扱説明書に通信コマンド一覧を掲載しておりますので確認をお願いいたします。ご不明な場合は、カスタマーサポートデスクへ問合せをお願いいたします。

    関連リンク:カスタマーサポートデスク

  • Q12. 冷凍方式の空冷式と水冷式の違いは何ですか?

    A.

    (冷凍機を搭載した製品の)冷凍回路の凝縮方式として空冷式と水冷式があります。一般的に、小型の冷凍機は空冷式が主流、中・大型の冷凍機は水冷式が主流の構図となり、当社製品が小・中型の冷凍機を搭載しておりますので空冷式が多くなっています。それぞれ長所・短所があり、設置環境を考慮し選定すべきと考えますが、最近の傾向はより空冷式の比率が高くなっています。
    【必要な設備】
    空冷式:エアコン、排気(排熱)設備、リモート空冷など
    水冷式:チラー、クーリングタワーなど

  • Q13. 槽内温度(温湿度)のデータをパソコンに取り込んで開くことはできますか。

    A.

    USBポートやLANポートを装備している試験器では、次の手順で収録済のデータをパソコンに取り込んで開くことができます。

    (1) 試験器からPCにデータを移動する
    • USB→USBメモリーを使ってデータをPCに取り込む
    • LAN→LANで接続したPCのブラウザからダウンロードする
    (2) 専用ソフトウェア「パターンマネージャーLite」のダウンロード・インストール
    • Test Navi製品会員専用サイト*にログインする
      https://test-navi-esos.nlk.jp/auth/
      パスワードが不明の場合は上記リンク先の『お問合せはこちら』のページでパスワードの再発行依頼ができます。

    ※『TestNavi製品会員専用サイト』は製品を購入されたお客様向けのWebサイトです。
    取扱説明書やソフトウェアのダウンロードなどができます。

  • Q14. 各機器のプログラム設定条件に「(さらし)時間制御」、「(ギャランティ)ソーク制御」、「時間保証」等ありますが、どのような設定ですか?

    A.

    3つとも概ね同じ制御で、これらの機能は、測定値が設定値に到達してから時間の計時を始める機能です。
    ON(有効)の場合、温(湿)度等の移行中は時間の計時を行いませんので、プログラム時間に含まれません。
    なお、「勾配制御」との併用はできません。

    到達の判定は、「管理設定」(メンテナンス設定)の設定到達判定条件で行います。

    到達判定範囲 温度:±1℃ 時間:60秒 設定温度:+20℃
    設定温度の+20℃に対し、+19℃~+21℃の温度範囲を60秒間保持すると到達したと判定します。

  • Q15. 試料電源制御(信号)端子の使用方法を教えてください。(インターロック回路)

    A.

    槽内の試料(ワーク)へ通電される場合は、必ず試料電源制御端子を使用してください。
    試料電源制御端子の2端子間おいて、「運転中」は接点:閉、「停止中」「異常中」は接点:開になります。
    この接点信号を連動されたい回路に組み込むことで装置が正常な動作時のみインターロックが取れます。
    使用されない場合、通電試験時に試料(ワーク)の発熱等で火災に至ることがあります。

  • Q16. 高温器等のダンパー機構はどのような目的で使用しますか?

    A.

    ダンパーは換気運転(槽内の空気の入れ替え)を行うための機構です。
    ダンパー開度の設定にて換気量を加減できます。
    使用目的は、

    • ワーク(試料)から放出される(気化する)物質を随時排出することにより乾燥効率を高めるため
    • 換気(空気の入替え)を行い冷却を早めるため

    取扱説明書(基本編等)にダンパー開度と制御できる温度のグラフがある場合は、その部分をご参照ください。

  • Q17. 計装のモニター値の補正(オフセット)方法を知りたい

    A.

    計装コントローラにより違いがありますが、管理設定→メンテナンス設定より設定が可能です。
    機種により方法が違いますので、取扱説明書を参照してください。

    代表例: