水と氷で大幅な省エネ・省スペース化を実現
複写機・プリンタは、オフィス環境での動作評価が必要です。特に、より高速化の傾向にある複写機・プリンタの低温低湿・高温高湿における紙送りの評価は、必然で、試験時間も長期に渡ります。
今回開発いたしました「省エネ・省スペース環境試験室」は、このような長時間に渡る試験において特に重要視される消費電力を大幅に低減し、低温低湿室・高温高湿室それぞれにおいて、長期間に渡る安定した性能を発揮します。また、設置スペースを最小限に抑えられるよう、省スペース化にも配慮しています。
- 省エネチラー方式を採用
- 冷却器にチラーを採用し、冷水の流量コントロールにて温度を制御することにより、必要最小限の冷却能力で安定した温度制御が可能です。【再加熱ヒーター電力の低減】
特に高温高湿(30℃ /80% rh 等)条件で使用する場合には流量に加え水温のコントロールを行うことにより除湿冷却能力を最適に制御します。【加熱器・加湿器ヒーター電力の大幅削減】
- 除湿機再生温度制御
- 除湿量を変化させる再生空気温度(再生ヒーター出力)を本体(環境試験室)の温湿度調節器にてコントロール【再生ヒーターと加湿器の電力を大幅に低減】
- 排熱利用
- 除湿機から出る排気(高温の再生空気)の熱を、除湿機へ再利用(リサイクル)【再熱ヒーター電力の低減】
- 省スペース化を実現
- 氷蓄熱システムの採用により冷水タンク容量を低減。
従来別置きであった冷水タンクを機械室内に収納しました。前室扉をスライド式にする事で、扉開閉に必要なスペース(デッドスペース)も無くし、従来の試験室より必要設置スペースを大幅に減少させました。
- 試験室の構成(例)
- 仕様
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低温低湿室 高温高湿室 温湿度範囲 +15℃ / 10%rh +30℃ / 80%rh 温湿度変動幅 ±0.5℃ / 3.0%rh ±0.5℃ / 3.0%rh 温湿度分布 ±1.0℃ / 5.0%rh ±1.0℃ / 5.0%rh ※価格、詳細、仕様等につきましては別途お問い合わせください
- 消費電力量(TBR-10型 2連室の場合)
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年間削減電力 144,432kW(340日×24 時間×17.7kW) 年間削減電力料金 1,877,616円(13円/kWhとする)
運転電力比較 | 当社従来品 | 当社省エネタイプ | ||
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低温低湿 (15℃/10%rh) |
高温高湿 (30℃/80%rh) |
低温低湿 (15℃/10%rh) |
高温高湿 (30℃/80%rh) |
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計算値 | 23.8kW/h | 15.4kW/h | 15.6kW/h | 6.9kW/h |
2室合計 | 39.2kW/h | 22.5kW/h | ||
省エネ製品との差異 | 17.7kW/h |
※負荷条件は、発熱4kW・水分500g/h・換気60m³/hとする
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