
低酸素オーブン

機器概要
近年、配線材は、抵抗値の低さからAL(アルミ)から Cu(銅)に変わりつつあります。それにともない、通常のオーブンで熱処理を行うとCu部分が酸化することなどから不具合が起こっています。
また、フラッシュメモリの書き込み内容が、エレクトロマイグレーションにより消去されないかどうかを検査する目的で、250℃のエージングを行いますが、この際、バンプ部が酸化してしまうため、酸素濃度を100ppm以下に下げる必要があります。
この要求に応えるべく開発されたのが、「低酸素オーブン」です。酸素濃度100ppm以下で350℃のエージング試験を行えます。
- N2ガスの使用量を大幅に削減
- 器内の高密閉設計とN2流量切替機構でN2ガスの使用量を大幅に削減しました。
- 温度降下時間の短縮で処理時間を短縮
- 器内冷却機構の新工夫により、温度降下時間を従来の3分の1以下に短縮しました。(240分→80分以内:参考値)これにより、試料を早く取り出すことができるようになり、処理時間を短縮することができます。

- プロファイル(例)
- 機器の構成

主な仕様
左右にスクロールしてご覧ください。
| 型式 | IPHH-202MS | |
|---|---|---|
| 電源 | AC200V 1φ 50/60Hz | |
| 最大消費電力 | 4.4kVA | |
| 方式 | 強制熱風循環 | |
| 性能 | 温度範囲 | (外囲温度 +50)℃~+300℃ |
| 温度変動幅 | ±0.2℃ at 150℃以下 ±0.3℃ at 300℃以下 |
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| 温度分布 | ±1.5℃ at 150℃以下 ±2.5℃ at 300℃以下 |
|
| 温度上昇時間 | +50℃~+300℃まで70分以内 | |
| N2ガス | 流体 | N2ガス(常温・乾燥ガス) |
| 最低酸素濃度 | 100ppm以下(N2ガス流量40~200NL/minにおいて) | |
| ガス導入 | 口金リングジョイント3/8″型 継手 | |
| 内容量 | 216ℓ | |
| 寸法 | 内法 | W600×H600×D600mm(突起物含まず) |
| 外寸 | W1190×H1711×D1040mm(突起物含まず) | |
| 重量 | 250kg | |
| 計装 | 運転モード | 定値運転、プログラム運転 |
| 設定指示範囲 | 温度:0~+310℃ 時間:0~9999時間59分 |
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| 設定指示分解能 | 温度:1℃ 時間:1分 |
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- ※性能は、周囲温度23℃、無試料の場合です。
- ※型式については、運用上の型式のため、ご注文後変更される場合があります。ご了承ください。
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