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2016

低炭素社会の実現に向けて
環境創造技術で貢献するエスペック

写真提供:製品評価技術基盤機構

当社は、自社のCO2排出量の削減に加え、太陽光発電や蓄電池などクリーンエネルギー関連のお客さまへの製品・サービスの提供を通じて、持続可能な低炭素社会への貢献を目指しています。今年3月に当社が製品を納入した「産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所」と「製品評価技術基盤機構 蓄電池評価センター」での事例をご紹介します。

福島県郡山市 産総研 福島再生可能エネルギー研究所 スマートシステム研究棟に
太陽光発電向けパワーコンディショナー評価用「大型恒温恒湿室」を納入

地球温暖化の防止に向け、太陽光発電のさらなる普及拡大が期待されています。太陽光発電の電力を家庭などで使用できるように変換し、安定かつ効率的に利用するにはパワーコンディショナーが不可欠です。近年の太陽光発電の大型化に伴い、パワーコンディショナーもメガワット級の技術開発が進められていますが、炎天下や落雷、積雪など厳しい屋外環境にさらされるため高い信頼性・耐久性・安全性が求められています。
2016年3月、当社は太陽光発電用大型パワーコンディショナーの先端的研究と試験評価ができる世界最大級の施設「産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所 スマートシステム研究棟」に、「大型恒温恒湿室」を納入しました。この「大型恒温恒湿室」は、独自の冷凍制御システムにより、天井高4.6mもの大空間でも正確に温湿度環境を制御できます。
太陽光発電の普及が見込まれる発展途上国などのさまざまな環境を想定した評価試験に用いられています。パワーコンディショナーの品質を高める役割を担い、再生可能エネルギーである太陽光発電の普及に貢献しています。

  • 大型恒温恒湿室(エスペック製品)
    大型パワーコンディショナーの発熱負荷(約100kW)や約21トンもの荷重にも対応しており、安全に環境試験を行うことができます。

  • 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所
    スマートシステム研究棟

大阪市(南港) 独立行政法人 製品評価技術基盤機構の蓄電池評価センター(NLAB)に
大型蓄電池の性能や安全性を評価する装置を納入

近年、大型蓄電池は、電力の安定供給を実現する有効な手段として開発が急がれています。さらに自然災害時の非常用設備や、発展途上国における電力確保のためのシステムとしても注目されています。大阪市南港に設立されたNLABは、大型蓄電池システムの性能や安全性を評価する世界最大規模の施設で、充放電試験や外部短絡試験、落下試験など国際基準に定められたさまざまな試験を行うことができます。これらのうち、当社は充放電試験用の恒温恒湿室と外部短絡試験装置を納入しました。センター長の山本様にNLABの特長などについて伺いました。

  • 独立行政法人 製品評価技術基盤機構
    蓄電池評価センター (写真提供:製品評価技術基盤機構)

  • 蓄電池評価センター センター長
    山本 耕市 様

NLABの特長を教えてください。

これまで日本には、大型蓄電池システムの試験を安全に行える施設がありませんでした。NLABは、日本で初めてコンテナサイズ(約16m)の大型蓄電池の試験に対応するなど、蓄電池のサイズに応じた幅広い試験を安全に実施することができます。

お客さまの反応はどうですか?

施設見学会はとても盛況で、問い合わせもたくさん入ってきています。期待の大きさを実感しています。

NLABが目指すことは?

NLABによって、国内で大型蓄電池システムの開発や、国際基準に適合するための試験を実施できます。国内大型蓄電池システムの評価方法の確立や規格化の要望にお応えし、電池産業の発展に貢献できればと思っています。

当社に対する要望はありますか?

試験・評価技術をさらに高めて、今まで分からなかったことが分かるような新しい製品を提供してほしいです。また、御社のバッテリー安全認証センターとお互いに連携してサービスの充実を図っていきたいです。

エスペック株式会社 バッテリー安全認証センター
国連規則に対応した車載用蓄電池の試験・認証申請が行えます。

  • 充放電試験用の恒温恒湿室(エスペック製品)
    使用環境を想定した幅広い温湿度環境下で充電・放電を繰り返すことにより、蓄電池の劣化を評価します。

  • 安全性を評価する外部短絡試験装置(エスペック製品)
    蓄電池が万が一、短絡(ショート)した場合に発火や破裂しないことを確認します。

国立研究開発法人 産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所

「世界に開かれた再生可能エネルギーの研究開発の推進」と「新しい産業の集積を通した復興への貢献」を使命とし、再生可能エネルギーの大量導入の早期実現に向けて世界最先端の研究を実施。さらに、復興支援の事業として被災地企業への技術支援や若手人材育成にも取り組んでいます。

設立:
2014年4月
所在地:
福島県郡山市
敷地面積:
78,000m²
スマートシステム研究棟、研究本館、実証フィールド、実験別棟など

独立行政法人 製品評価技術基盤機構 大阪事業所

独立行政法人 製品評価技術基盤機構は、経済産業省など関係省庁との連携のもと各種法令や政策における技術的な評価や審査などを行っています。NLABは、大型蓄電池システムの開発や製品化に関する幅広いニーズに対応した試験サービスの提供と性能や安全性に関する新たな試験・評価手法の開発を行っています。

竣工:
2016年2月
所在地:
大阪市南港咲洲コスモスクエア地区
敷地面積:
26,400m²
管理実験棟、NLAB(多目的大型実験棟、機能別実験棟、試験用電源設備、排煙処理設備など)

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