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2021

世界初「全天候型試験ラボ」をオープン
最先端技術分野の課題解決に貢献

当社は「世界の先端技術にとって不可欠な存在」に向けて、2021年3月「全天候型試験ラボ」を開設しました。
今回の特集では、自動運転や5G、IoTなどの新技術開発に貢献する本ラボを紹介します。

7つの環境因子で動的気象環境を再現

「全天候型試験ラボ」は、7つの環境因子(温度・湿度・雪・霧・雨・光・風)を高精度に制御・可変し、降雪や降雨、霧などの気象環境に温度や光を加えた複合的な気象環境や、みぞれから雪、雨から霧への変化など動的気象環境を創り出すことができます。すでに多くのお客さまに見学いただいており最適な装置や受託試験サービスの提案につなげています。また投資家や学生の方々など多方面から問い合わせをいただいています。

※動的気象環境:刻々と変化する気象環境のこと

雨量10~200㎜/hを3段階で再現

先端技術では気象環境が敏感に影響

当社は全天候型試験ラボを通じて、自動運転や次世代通信(5G・6G)、ドローンなど最先端技術の課題解決に貢献することを目指しています。技術が高度化するほど気象環境が敏感に影響し、今まで当たり前と考えてきた気象環境が思わぬ障害の原因になります。先端技術分野の課題解決にはより正確な気象環境での評価が必要であり、ラボの果たす役割は大きいと考えています。当社の環境創造技術を駆使し、世界の技術革新や社会の発展に貢献してまいります。

雪の再現
湿った雪はセンサーに付着しやすく人や白線の識別力を低下させることがあります。本ラボは水分量の異なる雪を再現でき、自然環境に近い0°C前後での降雪も可能です。

太陽光の再現
西日や薄暮、照度の変化、逆光などがセンサーの機能に影響を及ぼすことがあります。本ラボは夕方や晴天など異なる色の太陽光を再現でき、霧との組み合わせも可能です。

霧の再現
濃い霧によりセンサーが十分に機能しないことがあります。本ラボは霧の濃さを制御でき、雨から霧への変化なども再現できます。

オープンイノベーションを推進

全天候型試験ラボにより、当社のコアコンピタンスである環境創造技術の強化や、新たな技術開発への取り組みを加速することも目指しています。当社は昨年5月に新しい技術開発棟が稼働しオープンイノベーションをさらに推進していますが、ラボをお客さまとの共同研究や産官学連携を推進する場として活用し、業界をリードする革新的な製品や技術を創出してまいります。これにより環境創造技術の強化を図り、持続的な成長につなげてまいります。

神戸R&Dセンター(神戸市北区)
2001年操業の研究開発拠点。受託試験所や製造工場も設置。在来種を植樹し育てた森やビオトープ、屋上緑地があり、生物多様性保全を推進する場としても活用しています。

神戸R&Dセンター

研究開発の拠点として、エスペック独自の技術開発と新製品開発を行っています。地球上のさまざまな気象環境を再現する世界初の「全天候型試験ラボ」を開設し、当施設をお客さまに公開することで、オープンイノベーションによる環境創造技術の高度化を図っています。また、 ISO/IEC17025試験所認定を取得している神戸試験所や、恒温(恒湿)室の製造工場を設置しています。事業所で使用する電力は全て再生可能エネルギーでまかなっており、敷地内にある社員が約3万本の在来種を植樹し育てた森や、ビオトープ、屋上緑地は当社の生物多様性保全の取り組みを広く発信し、環境啓発を行う場としても活用しています。

操業:2001年 総面積:31,911m²

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