リチウムイオン電池
国連勧告輸送試験UN38.3
組電池一括対応
試験の概要
米国空港でのリチウム金属電池の火災事故(2003年)などをきっかけに、広範囲な危険物の国際輸送の安全基準を定める国連「危険物輸送上の勧告、テストと基準のマニュアル」にリチウムイオン電池(LiB)の輸送規則が制定されました。
リチウムイオン電池の試験方法と基準はこのマニュアルのセクション38.3に規定され、リチウムイオン電池の国際輸送(船舶、航空および鉄道)には、この試験に合格することが求められています。
UN38.3はリチウムイオン電池の品質や製品規格ではなく、「輸送時の安全維持」が目的とされ、合格には試験項目のうち、全セルあるいは全組電池が各試験で合格判定になる必要があります。
また、試験はT1~T8で構成され、T1~T5は同一電池で実施、T7は組電池、T8は単電池が対象とされています。
T1 | 低圧 | 航空輸送時の低圧状態を想定 |
T2 | 温度 | 極端な温度変化を想定した試験 |
T3 | 振動 | 輸送振動を想定した試験 |
T4 | 衝撃 | 輸送時の衝撃を想定した試験 |
T5 | 外部短絡 | 外部短絡を想定した試験 |
T6 | 衝突/圧壊 | 重量物による衝突を想定した試験 |
T7 | 過充電 | 過充電状態の耐久力を評価 |
T8 | 過放電 | 過放電後の転極を想定した試験 |
特徴・機能
試験運用でお困りのお客様にワンストップサービスのご提供
充実した設備と電池試験専任スタッフ
試験設備のご紹介
-
- T1 低圧
-
- T2 温度サイクル
-
- T3 振動
-
- T4 衝撃
-
- T5 外部短絡
-
- T6 圧壊
-
- T7 過充電
T8 過放電
-
- T6 衝突