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富山大学 都市デザイン学部 自然災害学の授業にて
先端技術分野の課題解決に貢献する「全天候型試験ラボ」を紹介
さまざまな気象環境における試験の重要性について講義

2025年12月09日

2025年11月26日、エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役 執行役員社長:荒田知)の社員が、富山大学 都市デザイン学部(学部長:安永 数明) 自然災害学の授業において、「全天候型試験ラボ」の試験事例を交え、気象環境が製品や材料に及ぼす影響の評価と、その重要性について講義を行いました。授業には、地球システム科学科、都市・交通デザイン学科、材料デザイン工学科の約100名の学生が出席しました。

自然災害学の授業では、大雨、強風、地震、火山噴火、異常気象などさまざまな自然災害の誘因について理解すること、また、地形や気候などの自然素因や人の密集などの社会的素因について学ぶことを目指しています。この度、技術開発部門の社員が講師として登壇し、地球上のさまざまな気象環境を再現する世界初の施設「全天候型試験ラボ」をテーマに講義を行いました。
「全天候型試験ラボ」は、温度、湿度、雪、雨、霧、太陽光、風の7つの環境因子を人工的に再現でき、みぞれから雪といった実際の気象環境の変化も創り出すことができます。授業では、雨や霧によって道路標識が識別しづらくなる状態や、雨からみぞれ、そして雪への天候の変化により雪が信号機に付着し、認識しづらくなる状態など実環境を再現した事例を紹介し、当ラボが自動運転のセンサーなどの開発に活用されていることを説明しました。
学生の方々は真剣に耳を傾け、講義後にはたくさんの質問をいただきました。このような機会をいただけたことは当社にとっても大変励みになる経験となりました。

「全天候型試験ラボ」は、2021年3月、先端技術の課題解決に貢献することを目的に開設しました。以降、お客さまの声を取り入れながら機能アップを図っています。今後も当ラボを活用したオープンイノベーションを推進し、技術を磨くことで先端技術の実用化を支えてまいります。

  • 熱心に耳を傾ける学生のみなさん
    熱心に耳を傾ける学生のみなさん
  • 講義を行う当社社員
    講義を行う当社社員
スペーサー

■ 学生のコメント

講義後の学生のレポートを一部抜粋して紹介します。

〈全天候型試験ラボについて〉

  • 人工の装置でここまでの環境再現が可能なことにとても驚いた
  • 全天候型試験ラボなどの実験設備が存在しているおかげで、実際に外で実験する必要がなく、円滑に開発を進めることができると感じた
  • 雪の降る富山で生活する上でも、このような試験が行われていることは安心できると感じた

〈環境試験について〉

  • 霧・雨・着雪など普段あまり意識しない自然環境が技術開発に大きく関わっていることに驚いた
  • 異常気象が頻繁に起こるようになってきている今、想定外の自然現象が起こったときにも通常に物が動くようにするために環境試験が大切ということに気づいた
  • 環境試験が単なる耐久性の確認手段ではなく、次世代技術の研究開発を支える基盤であることが印象に残った

〈気象学、材料工学との関連について〉

  • 一見無関係に思える製品試験と気象学が、自然環境の再現という点で不可分な関係にあることが理解できた
  • 気象条件と材料特性を正しく理解することで、長寿命で安全な構造・製品設計が可能になるとわかった

〈エスペックの印象〉

  • 地球環境に配慮した企業理念や方針を実践している点が印象的だった
  • 事業所の森づくりなど環境との共生を重視した経営にも取り組んでおり、技術と社会的責任を両立する姿勢が印象的だった
スペーサー

■ 全天候型試験ラボ

2021年3月、神戸R&Dセンター(神戸市北区)に開設。7つの環境因子(温度、湿度、雪、雨、霧、太陽光、風)に加え、刻々と変化する動的気象環境を再現できる世界初の施設です。
試験室寸法は、幅6m×奥行9m×高さ3m。自動車が1台入り、センサーなどの部品を自動車に搭載した状態で評価試験が可能です。開設以来、大きな反響があり、自動運転や次世代通信など先端技術の開発に取り組むお客さまが多数訪れています。
全天候型試験ラボ

全天候型試験ラボ
全天候型試験ラボ
スペーサー
  • 降雨の再現(降雨試験)
    降雨の再現(降雨試験)
  • 霧の再現(霧試験)
    霧の再現(霧試験)
  • 雪の再現(着雪試験、降雪試験)
    雪の再現(着雪試験、降雪試験)

<本リリースに関するお問い合わせ>

サステナビリティ推進部 IR・広報グループ
TEL:06-6358-4744 FAX:06-6358-4795 
E-MAIL:ir-div@espec.jp

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