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栃木県宇都宮市「とちぎバッテリー安全認証センター」の試験エリア拡張
EV用バッテリーの充放電試験および通電環境試験の試験設備を増強

2025年02月03日

エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役 執行役員社長:荒田知)は、EV用バッテリーの安全性試験・環境試験の需要拡大に対応するため、「とちぎバッテリー安全認証センター」(栃木県宇都宮市)の試験エリアを拡張し、充放電試験設備を増強するとともに、新たに通電環境試験設備を設置しました。

「とちぎバッテリー安全認証センター」は、2015年、車載用バッテリーの国連規則に対応した安全性試験・認証サービスを提供する世界初の試験所として開設し、年間数百件の安全性試験を行っています。EVの普及を背景に、車載用バッテリーの安全性確保のための試験需要が高まるなか、当社は2023年度より試験設備の増強を進めています。
2024年度は事業所内のレイアウト変更により試験エリアを拡張し、リチウムイオン電池および全固体電池の充放電試験需要にお応えするため、充放電チャンバー24台、充放電システム12台を設置しました。また、モジュール・パックを含むバッテリーの通電状態での環境試験需要にお応えするため、試料の高発熱負荷に対応できる恒温恒湿器など環境試験設備を11台設置しました。
なお、当社は本センターで培った試験技術と知見を活かし、「あいち次世代モビリティ・テストラボ」として、2025年2月に愛知県常滑市にもバッテリー安全認証センターを開設予定です。

当社は今後も、EV・バッテリー向け受託試験サービスの拡充を通じて、EVの安全性確保に貢献するとともに受託試験事業の拡大を目指してまいります。

充放電試験設備(充放電チャンバー・充放電システム)

充放電試験設備(充放電チャンバー・充放電システム)

環境試験設備(恒温恒湿器)

環境試験設備(恒温恒湿器)

1.とちぎバッテリー安全認証センター 概要 

2015年9月、国連規則「UN ECE R100 Rev.3 PartⅡ」に対応した安全性試験・認証のワンストップサービスを提供する世界初の試験所として開設しました。
2014年10月、世界的な第三者試験認証機関であるテュフズードジャパン株式会社と業務提携により、バッテリーパックの国連規則に対応した安全性試験・認証のワンストップサービス※1を提供しています。また、国連勧告輸送試験UN38.3や中国のGB規格など各種国際規格にも対応しており、専任スタッフが年間数百件に及ぶバッテリーの安全性試験を実施しています。2022年11月には、車載用バッテリーパック・モジュールの不具合解析サービスを開始しました。

設立 2015年9
住所 栃木県宇都宮市清原工業団地23-1(宇都宮テクノコンプレックス内)
試験設備 安全性試験室、外部短絡試験装置(温度コントロール付き)、振動試験装置、冷熱衝撃試験装置、大型冷熱衝撃試験装置、釘刺し試験装置、減圧試験装置、充放電チャンバー、充放電システム、恒温恒湿試験装置、恒温器など
安全設備 消火、排気、排水システム
とちぎバッテリー安全認証センター(宇都宮テクノコンプレックス内)
とちぎバッテリー安全認証センター
100%再生可能エネルギーでサービス提供
テュフズードジャパン株式会社
テュフズードジャパン株式会社
ドイツに本社を置く第三者認証機関
テュフズードグループの日本法人

※1 国連規則「UN ECE R100 Rev.3 PartⅡ」に対応した安全性試験・認証のワンストップサービス

2013年、国連欧州経済委員会にて「バッテリー式電気自動車に係る協定規則」が改正され、2016年7月以降に新規認可される電気自動車等は、国連規則「UN ECE R100 Rev.3 PartⅡ」に適合することが義務づけられました。これに伴い、自動車・バッテリーメーカーでは、国連規則に定められた安全性試験の実施および認証取得が必要となっています。

2. あいち次世代モビリティ・テストラボ 概要

あいちバッテリー安全認証センターの開設と豊田試験所の機能拡張により、主に中日本エリアにおける車載用バッテリーおよびEV・自動化モジュールの受託試験サービスを強化します。

あいち次世代モビリティ・テストラボ特設サイト

<あいちバッテリー安全認証センター>

最新の試験設備を備え、大型化・高容量化が進む最先端バッテリーの安全性試験に対応する国内最大級の車載用バッテリー専門試験所です。とちぎバッテリー安全認証センターで培った試験技術と知見により、国連規則に対応した安全性試験・認証のワンストップサービス※1や各種試験規格に対応した安全・安心の受託試験サービスを提供します。

あいちバッテリー安全認証センター

あいちバッテリー安全認証センター

設立 2025年2月(予定)
予約受付開始 2024年10
住所 愛知県常滑市りんくう町1-25-25
試験設備 安全性試験室、大型冷熱衝撃装置、外部短絡試験装置、恒温恒湿室、充放電装置、大型減圧試験装置、耐火試験装置(バーナー)、釘刺し試験装置、落下試験装置、水没水槽など
安全設備 消火、排気処理、排水システム
<豊田試験所>

豊田試験所は約200台の装置を備える当社最大の総合試験所であり、ISOやIEC、中国GB規格、ドイツLV124、自動車メーカー各社規格など多様な試験規格に対応しています。e-Axle・PCU・ECUなど大型化するEV・自動化モジュールの動作状態での使用環境を再現し評価・計測するサービスを新たに強化します。2025年4月新サービス開始予定。

豊田試験所(愛知県豊田市)

豊田試験所(愛知県豊田市)

設立 2006年9
住所 愛知県豊田市聖心町3-44-1
試験設備 恒温恒湿器、ハイパワー恒温恒湿器、冷熱衝撃装置(試料静止型)、冷熱衝撃装置(昇降式)、液槽冷熱衝撃装置、恒温器、小型環境試験器、小型冷熱衝撃装置、落下試験装置、温(湿)度・振動複合環境試験装置(水平・垂直 2軸切替式/3軸切替式)、急速温度変化チャンバー、高度加速寿命試験装置など26機種200台
※2025年3月までに以下を導入予定
恒温恒湿室、大型恒温恒湿器、ハイパワー恒温恒湿器、冷熱衝撃装置、高電圧絶縁抵抗評価システム、導体抵抗評価システム、双方向電源、マイクロスコープ、アイスウォーター(浸漬)試験器

3. エスペックの受託試験事業

環境試験器の世界トップメーカーとして、最新設備を備えた試験所を全国4カ所(宇都宮、豊田、刈谷、神戸)に開設し、幅広い地域で信頼性試験の受託試験サービスを提供しています。当社の試験所は、高い技術力と管理・運営能力により公的機関の定めた各種制度の認定を受けた機関です。宇都宮、豊田、神戸の各試験所、およびとちぎバッテリー安全認証センターは日本適合性認定協会(JAB)からISO/IEC17025の基準に適合した試験所であることを認定されています。
また、試験所で使用する電力はすべて再生可能エネルギー由来の電力でまかなっており、お客さまのサプライチェーンにおけるCO2排出量削減に貢献します。

<本リリースに関するお問い合わせ>

サステナビリティ推進部 IR・広報グループ
TEL:06-6358-4744 FAX:06-6358-4795 
E-MAIL:ir-div@espec.jp

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