エスペック株式会社（本社：大阪市北区、代表取締役 執行役員社長：荒田知）の研究開発拠点、神戸R&Dセンター（神戸市北区）の「エスペックバンビの里」が、OECM※1（保護地域以外で生物多様性保全に資する地域）として国際データベースに登録されました。

環境省は、2021年にG７サミットにおいて合意された国際目標「30by30（サーティ・バイ・サーティ）※2」の達成に向けて、生物多様性の保全が図られている地域を「自然共生サイト」に認定し、OECMとして国際データベースに登録することで、企業など民間による生物多様性保全活動を促進しています。
「エスペックバンビの里」は、在来苗木を植樹し育てた森や、在来種100％で構成した屋上草地、多様な生き物が集うビオトープからなる当社の生物多様性フィールドです。2023年10月に「自然共生サイト」の認定を受け、この度正式に国際データベースに登録されました。

当社グループは、第8次環境中期計画（2022～2025年度）のもと、地球温暖化対策と生物多様性保全を重点テーマに掲げ、取り組みを強化しています。2022年には、50年にわたり森を育成する新しい生物多様性保全活動「エスペック50年の森」を開始しました。
今後も、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを積極的に行ってまいります。

• ※1 OECM（Other Effective area based Conservation Measures）
  国立公園などの法的に設定される保護地域以外で、環境保全や生物多様性の維持に貢献している地域。 OECMと保護地域を合わせた面積が30％以上となれば、30 by 30目標が達成となる。
• ※2 30by30（サーティ・バイ・サーティ）
  生物多様性保全の観点から、2030年までに陸と海の30％以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする国際目標。2021年6月、G７サミットにおいて合意。2022年12月、生物多様性条約第15回締約国会議（CBD-COP15）において、2030年までの新たな世界目標である「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択された。

■ エスペックバンビの里

「エスペックバンビの里」は、「その土地本来の自然の姿を少しでも回復させる」をコンセプトとした森、屋上草地、ビオトープからなる生物多様性フィールドです。従業員・関係者が約3万本の苗木を植樹し育成してきたエスペックの森には、生態学的な植生調査に基づいて選定した地域の樹種が植えられています。また、地域性在来種で構成した「つながりの大屋根（屋上草地）」では、「兵庫県立人と自然の博物館」にも監修いただき、希少種であるスズサイコなどの保護・繁殖に取り組んでいます。失われた生きものの生息空間を復元する目的で整備されたビオトープには、トンボや鳥など多くの生きものが集います。 エスペックバンビの里MAP

在来種による「エスペックの森」

在来種100％で構成した屋上草地

多様な生き物が集うビオトープ

■ 神戸R&Dセンターの概要

（参考）

• 環境省「自然共生サイト」
• エスペック「研究開発・技術（神戸R&Dセンター）」
• エスペック「生物多様性保全」