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神戸R&Dセンターが経産省「全国みどりの工場大賞」において
「経済産業大臣賞」を受賞
2024年12月06日
エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役 執行役員社長:荒田知)の神戸R&Dセンター(神戸市北区)が、2024年度緑化優良工場等表彰制度(通称:全国みどりの工場大賞)において、2022年度の「近畿経済産業局長賞」からステップアップし「経済産業大臣賞」を受賞しました。
緑化優良工場等表彰制度は、経済産業省および一般財団法人日本緑化センターが、工場緑化を積極的に推進し、工場内外の環境の向上に顕著な功績のあった工場などを表彰する制度です。表彰は、緑化等の状況に合わせて段階的に行われ、「日本緑化センター会長表彰」「各経済産業局長表彰」「経済産業大臣表彰」とステップアップしていきます。
当社は主に以下の取り組みが評価され、この度の「経済産業大臣賞」の受賞となりました。
- 土地本来の自然を回復することをコンセプトに、地域の植生65種3万本を従業員が植樹した森林、水辺と草地で構成されるビオトープ、地域性在来種のみで構成される屋上草地により、周辺環境と連続的な景観の形成をしていること
- これらの緑地を利用し、希少種のスズサイコの保全や増殖、絶滅危惧種のニッポンバラタナゴの繁殖実験場所の提供などの生物多様性保全活動に取り組んでいること
- 地域の学校等と連携して環境教育を積極的に実施していること
当社の神戸R&Dセンターはいきもの共生事業推進協議会「いきもの共生事業所認証」(ABINC認証)の取得や環境省の「自然共生サイト」認定など、社外より高い評価をいただいています。
今後も緑化活動に継続して取り組むとともに、大学や市民団体など地域との連携を図り、生物多様性保全活動を積極的に推進してまいります。
■ 環境宣言のもと環境への取り組みを推進
エスペックグループは「いかに環境に役に立つか」という視点で企業活動を行うことを宣言しており、この宣言に基づき生物多様性保全への取り組みを推進しています。神戸R&Dセンターは、この場所にあった里地を少しでも復元したいとの想いから、土地本来の在来種にこだわった森、ビオトープ、屋上草地が一体につながる1.5haの空間を創出しています。 | 自然環境との共生を目指す神戸R&Dセンター |
■ 森・ビオトープ・屋上草地からなる「エスペックバンビの里」
神戸R&Dセンターの外周を覆う森「エスペックの森」は、1999年より社員が植樹した約65種類、30,000本の木で構成されており、これまでの二酸化炭素固定量は200tを超えています。2004年には、2つの池とそれらをつなぐ小川からなるビオトープを整備しました。技術開発棟の屋上では地域性在来種にこだわった草地づくりを行っており、希少種を含む約40種類の植物を大切に育てています。事業所内ではこれまでに約40種の鳥類、昆虫類の生息・飛来が多数確認され、ビオトープにはカルガモが、屋上草地にはヒバリがそれぞれ産卵・孵化するなど、生物生息空間の保全に貢献しています。
在来種による「エスペックの森」 |
多様な生き物が集うビオトープ |
在来種100%で構成した屋上草地 「つながりの大屋根」 |
■ 希少植物のスズサイコや絶滅危惧種のニッポンバラタナゴの保全活動
屋上草地「つながりの大屋根」では、兵庫県立 人と自然の博物館様ご協力のもと、スズサイコやキキョウなど、絶滅が危惧される希少な植物を保護・育成する「生息域外保全」に取り組んでいます。また、2022年より絶滅危惧種であるニッポンバラタナゴの保護活動を支援しています。2022年8月、兵庫県公立大学法人 兵庫県立大学と、SDGsの推進を図ることを目的とした連携と協力に関する協定を締結しており、研究フィールドとして、保護・繁殖のための試行を行っています。
希少種のスズサイコ |
絶滅危惧種のニッポンバラタナゴ |
希少種のスズサイコ |
絶滅危惧種のニッポンバラタナゴ |
■ 二ホンミツバチの養蜂
植物の受粉を助けるミツバチは農薬の使用や気候変動によって世界的に減少しており、生態系や農作物への影響が危惧されています。当社は「エスペックバンビの里」において、2021年度に社員手作りの巣箱を設置し誘引にチャレンジしました。2023年5月に二ホンミツバチの入居を確認して以降、養蜂に取り組んでいます。 | 社員手作りの巣箱 |
■ 地域と連携した取り組み
当社は「エスペックバンビの里」を多種多様な生きものが集い、社員が憩う場所として、また次世代を担う子どもたちに環境教育を行う場として活用しています。森づくりの方法や森の機能について学ぶ環境学習プログラムや近隣小学校の受入教育、博物館と連携した環境活動など地域と連携した取り組みを積極的に行っています。 | 自然学習の様子 |
■ 神戸R&Dセンターの概要
所在地 | 兵庫県神戸市北区鹿の子台南町5-2-5 |
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操業開始 | 2001年 |
総面積 | 31,911㎡ |
緑地総面積 | 15,062㎡ |
(参考)
神戸R&Dセンター(技術開発・技術)
生物多様性保全(サステナビリティ)
<本リリースに関するお問い合わせ>
サステナビリティ推進部 IR・広報グループ
TEL:06-6358-4744 FAX:06-6358-4795
E-MAIL:ir-div@espec.jp