高度試験・減圧試験・加圧試験
試験の概要・特長
高度試験・減圧試験は、おもに航空機搭載を前提とした電子機器の品質評価のために実施されてきました。現在では携帯電話、デジカメなどの民生用電子機器の小型化が進み、民生用電子機器の使用されるフィールドが、航空機の中、山の上、高層ビルなど、低圧環境での使用を無視できなくなっています。
航空機搭載の機器や部品の品質確認や規格試験はもちろん、航空機輸送を行う製品の輸送環境のシミュレート、海外の高地都市への輸出など、低圧環境下での使用が予想される電子機器の環境試験が行えます。また、民間航空機装備品の加圧試験や急減圧のご要求も増加しています。
減圧環境に起因する品質不良の要因と事例
- 常圧で封止したガスや液体の漏洩:コンデンサーの液漏れ、フラットパネルの表示品位低下
- 封止した梱包箱や構造物の変形、破損:梱包袋の破損、緩衝材の膨張
- 高電圧充電部のアーク(放電)による短絡、発煙、発火:高圧トランスからの発煙、カメラ用ストロボの発光不良
- 放熱量の低下、冷却ファンの効率低下による部品温度上昇・局部加熱 : CPUの冷却不良
- 潤滑剤の蒸発
試験方法(主な対応規格)
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試験設備のご紹介
航空機搭載の電子機器の品質確認はもちろん、航空機輸送を行う製品の輸送環境をシミュレートできます。海外の高地都市への輸出など、低圧環境下での使用が予想される電子機器の環境試験が行えます。
恒圧恒温恒湿槽
(高度試験槽、減圧試験槽)
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MZH-32H-HS外観
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MZH-32H-HS
テストエリア
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L-9外観
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L-9テストエリア
- L-9を動画でご紹介
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通電や信号線の接続
試験槽内部への通電や電気接点の開閉を行うためのケーブルを通すケーブル孔を装備しています。
ケーブルを通すには事前に耐圧フランジを加工して耐圧機能(空気漏れ防止)を持たせる必要があります。
その他、 供試品への設置方法、通電方法など、試験開始までにご相談させていただく事項が多い試験ですので、できるだけ試験計画の早い段階でご相談下さい。
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MZH-32H-HS
左側面ケーブル孔 -
MZH-32H-HS
右側面ケーブル孔 -
耐圧フランジ加工例
加圧試験装置
RTCA/DO-160G Section4.6.3は加速試験の規格です。この装置では、機器(供試品)が通常の航空機の与圧システムにから生じるキャビンの加圧に耐えられるかどうかを判定する試験が行えます。
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加圧試験装置外観
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加圧試験装置テストエリア
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加圧試験装置テストエリア
| 装置名 | 加圧試験装置 |
|---|---|
| 設置場所 | 神戸試験所 |
| 圧力範囲 | 大気圧~200kPa※ ※最大:+100kPaG (エアーコンプレッサーによる空気加圧) |
| 内寸法 | φ840×L1500mm |
通電や信号線の接続
ケーブル孔からの供試品への通電、電気接点による操作などが可能です。両側面の観測窓からテストエリア内の供試品の観測も行えます。
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ケーブル孔・
観測窓等(左側面) -
扉開時、ケーブル孔・
観測窓等(右側面)



