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地球研SRIREPプロジェクトの一員として
インドネシア産サトウヤシネットのみどりのカーテンへの活用を推進
―インドネシアの水銀汚染問題・貧困問題の解決を支援―

2022年08月22日

エスペックグループのエスペックミック株式会社(本社:愛知県丹羽郡、代表取締役社長:前川 剛司)は、総合地球環境学研究所(地球研)※1 SRIREPプロジェクト※2の一員として、インドネシア産サトウヤシの繊維を使ったネットを「みどりのカーテン」に活用する取り組みを推進しています。これにより、インドネシアの水銀汚染問題や貧困問題の解決を支援しています。

インドネシアには、貧困問題を背景とした違法な金採掘に従事せざるを得ない地域があり、金採掘時に使用する水銀による環境汚染や住民の健康被害が問題となっています。SRIREPプロジェクトでは、このような水銀汚染問題の解決に向けた研究を行っており、住民の新しい収入源として、現地の暮らしに身近なサトウヤシを使った製品の開発や利用拡大を進めています。

環境保全事業を行うエスペックミックは、プロジェクトの一員として、製品開発のための技術支援を行っており、サトウヤシ繊維を使ったネットを「みどりのカーテン」に活用する取り組みを推進しています。2021年より、この取り組みに賛同いただける方々にネットを配布し、強度や使い勝手を試していただいており、昨年6月には、エスペック株式会社 神戸R&Dセンターでも試験設置を行いました。また、日本で初めて「みどりのカーテン」を提唱し、普及を推進されている中部電力株式会社様※3や小中学校など、すでに全国20以上の企業・個人等にネットをお使いいただいています。

サトウヤシネットの利用が進むことで、インドネシアの住民の新しい仕事が提供され、水銀汚染問題や貧困問題の解決につながります。また、サトウヤシネットは、従来の植物繊維のネットよりも耐久性があり、これまでのプラスチックネットからの転換が可能で、脱プラスチックへの貢献も期待されています。
当社グループは今後もSRIREPプロジェクトを支援するとともに、事業や企業活動を通じて環境や社会課題の解決に貢献できるよう取り組んでまいります。


エスペック株式会社 神戸R&Dセンター
ビオトープのあずま舎

中部電力株式会社 本社

■みどりのカーテンとは?

みどりのカーテンは、ゴーヤやあさがお、へちまなどのつる性の植物を窓際に植え、カーテン状に育てることで太陽の日差しを遮り、周囲の温度を下げるというものです。エアコンの使用を控えることにつながり、地球温暖化防止の効果があります。
エスペックは、「エスペックみどりの学校」として地球環境のことを考えるリーダーの養成に取り組んでおり、全国各地の小学校などで「みどりのカーテン」授業を行っています。

■ エスペック株式会社 神戸R&Dセンターの紹介

写真:

研究開発の拠点として、技術開発と新製品開発を行っています。また、神戸試験所を併設し受託試験サービスを行っているほか、恒温(恒湿)室の製造も行っています。
事業所で使用する電力は全て再生可能エネルギーでまかなっており、敷地内にある森やビオトープ、屋上草地は、当社の生物多様性保全活動を広く発信し環境啓発を行う場としても活用しています。

※1 総合地球環境学研究所(地球研)
2001年創設。2004年、大学の枠を超えて施設や設備などを共同で利用し研究する大学共同利用機関法人 人間文化研究機構の一機関として再編・設置。地球環境学の総合的研究を推進。

※2 SRIREPプロジェクト
2015年スタート。ASEAN諸国における零細小規模金採掘(ASGM)による水銀汚染問題の解決を目的とする研究プロジェクト。総合地球環境学研究所教授/愛媛大学社会共創学部教授の榊原正幸氏がプロジェクトリーダーを務める。

本リリースに関するお問い合わせ

サステナビリティ推進部 IR・広報グループ

TEL:06-6358-4744 FAX:06-6358-4795 
E-MAIL:ir-div@espec.jp

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