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5G通信機器の温度特性試験に対応した
電波暗箱型恒温器のラインアップを拡充

2023年02月06日

 エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役 執行役員社長:荒田知)は、5G通信機器の温度特性試験に対応した電波暗箱型恒温器を新たに4器種開発し、ラインアップを拡充しました。

 5G(第5世代移動通信システム)の通信インフラが急速に整備されるなか、5G対応の無線送受信モジュールや通信端末、基地局の通信性能や安全性確保が急がれています。これら5G通信機器は、伝送損失低減のためアンテナと通信モジュールが一体となっており、通信性能や安全性を確認する電波特性評価を無線(OTA=Over The Air)で行う必要があります。また、通信性能や安全性を確保するために、設置される気象環境を想定した温度環境下での試験が求められています。

 このようなニーズにお応えするため、当社は2021年8月、さまざまな温度環境下で無線試験が可能な電波暗箱型恒温器を開発し、海外を中心に需要を獲得してきました。電波暗箱型恒温器は、電波を遮蔽するシールド機能に加え、恒温槽内での電波の反射を防ぐ電波暗箱機能を備えており、-40℃から+100℃の温度環境下で無線試験が可能です。この度、5G基地局や、自動車の電動化に向けて開発が進む車載モジュールなど大型化する試験品のニーズへの対応として、内容積の大きな4器種を拡充しました。なお、当社は電波を遮蔽するシールド恒温器も取り揃えています。試験の対象物によって多様な試験装置をラインアップし、高まる需要にお応えしてまいります。

 社会のデジタル化が進むなか、通信機器などの電子機器や、それに搭載されるデバイス・電子部品には今まで以上に高い信頼性が求められています。当社は、5GやIoT、自動車のCASEといった先端技術分野において、技術課題を解決する製品・サービスをいち早く創出し、最先端技術の実用化に貢献してまいります。

電波暗箱型低温恒温器
電波暗箱型低温恒温器

■ 電波暗箱型恒温器の特長

  1. 温度環境下での無線試験が可能
    独自の電波遮蔽構造により、幅広い温度環境下(-40℃から+100℃)で無線試験を行うことができます。
  2. シールドルームが不要、省スペース
    装置そのものにシールド機能を備えているため、電波漏洩や外からの電波の妨害を防ぐためのシールドルームを設置する必要がありません。また、省スペースで、レイアウト変更も柔軟に行うことができます。
  3. 煩雑な作業軽減により時間短縮・測定を効率化
    装置からの電波を漏洩することなく容易に計測器と連携することができます。シールド環境における煩雑な作業の軽減を図ることができます。
電波暗箱型恒温器の特長 - 温度環境下での無線試験が可能
 
電波暗箱型恒温器の特長 - シールドルームが不要、省スペース

■ シールド恒温器・電波暗箱型恒温器のラインアップ

計9器種(シールド恒温器3器種、電波暗箱型恒温器6器種)
シールド恒温器・電波暗箱型恒温器のラインアップ
 ※オプション対応にて6超過~43.5GHzまで対応可
  上記以外のシールド性能、内寸はご相談ください

本リリースに関するお問い合わせ

サステナビリティ推進部 IR・広報担当

TEL:06-6358-4744 FAX:06-6358-4795 
E-MAIL:ir-div@espec.jp

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