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受託試験事業の強化
国内初 車載用バッテリーパック・モジュールの不具合解析サービスを開始
公正な第三者試験機関として車載用バッテリーの性能・安全性確保に貢献
2022年11月21日
エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役 執行役員社長:荒田知)は、宇都宮テクノコンプレックスのバッテリー安全認証センター(栃木県宇都宮市)において、2022年11月1日より、国内で初めて車載用バッテリーパック・モジュールの不具合解析サービスを開始しました。
当社は、車載用バッテリーパックの安全性に関する国連規則に対応したワンストップサービスに加え、公正な第三者試験機関として解析サービスを提供し、車載用バッテリーの性能・安全性確保への貢献と受託試験事業の強化を目指します。
脱炭素化を背景に電気自動車など次世代自動車の開発が進むなか、車載用バッテリーの性能や安全性の確保が課題となっています。当社の車載用バッテリー不具合解析サービスでは、専門の試験員と安全に配慮した設備により、車載用バッテリーのパック・モジュールを解体したうえで、電気的・視覚的にバッテリーの不具合の事象を診断し、不具合の部位を特定します。当社の豊富な試験実績に基づく解析内容や技術的な見解を、お客さまの開発や設計・生産に活用いただくことで、車載用バッテリーの性能・安全性確保につなげることができます。さらに、生産工程での歩留まり向上に貢献します。
従来からセル単位の解析を行う第三者機関はありますが、パック・モジュールの解体から手掛ける第三者機関は国内にはなく、当社が初めてとなります。当社は、2015年に国連規則に対応した世界初の試験所「バッテリー安全認証センター」を開設し、年間数百件に及ぶバッテリーの安全性試験を請け負っています。その実績により培った高い試験技術と知見を持つ公正な第三者試験機関として、お客さまの開発期間の短縮に貢献できると考えています。
また、当社の受託試験サービスは100%再生可能エネルギーで提供しており、お客さまのCO2排出量削減にも貢献します。
次世代自動車やバッテリーなど先端技術分野では、グローバルな開発競争の激化や試験・評価項目の増大を背景に、試験・評価に関する専門知識や技能を持つ人材が不足しています。
こうしたなか当社は、お客さまが本来の開発業務に専念できるよう試験技術のさらなる向上やサービス範囲の拡大を図り、先端技術開発に貢献してまいります。
■車載用バッテリー不具合解析サービス 概要
運用開始日: | 2022年11月1日 |
解析内容 : | 車載用バッテリーパック・モジュールの解体、電気的・視覚的な不具合の事象診断、 不具合部位の特定など |
パック電池低温解体槽 |
セル解体用グローブボックス |
■バッテリー安全認証センター(宇都宮テクノコンプレックス内) 概要
2015年9月、電気自動車に搭載される二次電池の安全性を評価する国連協定規則「UN ECE R100-02, Part.Ⅱ」に対応した世界初の試験所を開設しました。世界的な第三者試験認証機関であるテュフズードジャパン株式会社との業務提携により、各種安全性試験の実施から認可申請までのワンストップサービスを行っています。また、リチウムイオン電池の国連勧告輸送試験UN 38.3など多様な規格に適合した試験を行うことができます。
住所 | 〒321-3231 栃木県宇都宮市清原工業団地23-1 |
取扱装置 | 安全性試験室、外部短絡試験装置(温度コントロール付き)、振動試験装置、衝撃試験装置、大型冷熱衝撃試験装置、釘差し試験装置、減圧試験装置、パックシステム用充放電装置などバッテリー評価専用装置を11機種約50台 |
バッテリー安全認証センター
テュフズードジャパン株式会社
ドイツに本社を置く第三者認証機関
テュフズードグループの日本法人
本リリースに関するお問い合わせ
サステナビリティ推進部 IR・広報グループ
TEL:06-6358-4744 FAX:06-6358-4795
E-MAIL:ir-div@espec.jp