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マテリアル分野に参入 自動車・5G関連の新素材開発に対応
【新製品】スポット冷却加熱装置を発売 -新コンセプトの試験方法-

2020年01月31日

2019年12月10日、エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:石田雅昭)は、各種材料試験機との組み合わせで、実使用環境での自動車や5G関連の材料試験が簡単にできる「スポット冷却加熱装置」を発売します。
当社は、長期ビジョンESPEC Vision 2025において、次代の成長に向けて「医療」「マテリアル」「食品」「アグリカルチャー」「環境保護」の5つの分野で新規事業開拓に取り組んでいます。今回、マテリアル分野において新製品「スポット冷却加熱装置」を発売し、これまでにない新しい試験方法をお客さまに提案することでマテリアル事業の開拓を加速していきます。

近年、地球温暖化防止に向けた燃費向上などを目的に自動車の軽量化が進んでおり、金属と炭素繊維複合素材(CFRP)などの樹脂材料を接着したマルチマテリアル化が進んでいます。樹脂材料や接着剤は、温度の影響により機械的性質(硬さや変形・摩耗などに対する強さ)が変化することがあるため、これらの材料がさらされる実使用環境での材料試験のニーズが高まっています。

写真:スポット冷却加熱装置と材料試験機の模型
スポット冷却加熱装置(左)と
材料試験機の模型(右)

当社のスポット冷却加熱装置は、試験片を効率的に冷却・加熱する当社独自の新方式を採用しており、万能試験機や疲労試験機などの材料試験機とセットアップすることで吹出温度‐60℃~+200℃の空気を試験片に噴出しながら試験ができます。これにより、実使用環境を再現した材料試験が可能で、より正確に材料の性質を把握し、品質や性能を確保することができます。
従来、温度を付与した材料試験を行うには材料試験機ごとに専用機を用意する必要があり、試験準備が煩雑でした。また、扉開閉のたびに温度復帰時間がかかるなど手間も時間もかかっていました。本装置は、アタッチメントの付け替えで多様な材料試験機と容易にセットアップできます。これにより、これまで温度を付与した試験ができなかった試験機でも実使用環境での材料試験が可能になりました。また、素早く指定温度に到達させることができるため、試験時間を最大60%短縮※1可能です。

当社は、従来の材料分野にはない新しい発想で当社のコア技術を活かした製品をお客さまに提案し、マテリアル事業を拡大していきます。

本製品の発売日

2019年12月10日

新製品のコンセプト

1. 【フレキシブル】 本装置一台で各種材料試験機に温度を付与した実環境試験が可能
アタッチメントの付け替えで多様な材料試験機と容易にセットアップできます。これにより、これまで温度を付与した試験ができなかった試験機でも実使用環境での材料試験が可能になりました。また、キャスター付きで移動も簡単なため、試験室に点在するあらゆる材料試験機※2と自由にセットアップできます。自動車やエレクトロニクス製品に加え、5G関連の新素材開発など本装置一台で多様化する試験ニーズに幅広く対応します。
2. 【試験時間を大幅短縮】 当社独自の新方式で試験時間を最大60%短縮※1
当社の既存技術を新しい発想でマテリアル分野に応用し、試験片を効率的に冷却・加熱する新方式を採用。従来、温度を付与した材料試験を行うには材料試験ごとに専用機が必要であり、扉開閉のたびに温度復帰時間がかかるなど時間と手間がかかっていました。当社の装置では素早く指定温度に到達でき、試験時間を大幅に短縮できます。
3. 【省スペース】 従来恒温槽比3分の1のスペースで設置可能
従来恒温槽(当社万能試験機用恒温(恒湿)槽MTCシリーズ)と比較し約3分の1のスペースに設置でき、置く場所を選びません。
  • ※1 試験時間を最大60%短縮:従来型恒温槽との比較(試験片近傍をアタッチメントで囲った場合)

  • ※2 セットアップできる材料試験機:万能、疲労、圧縮、曲げ、衝撃、硬度、摩擦摩耗などあらゆる材料試験機

本リリースに関するお問い合わせ

コーポレートコミュニケーション部 IR・広報担当

TEL:06-6358-4744 FAX:06-6358-4795 
E-MAIL:ir-div@espec.jp

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