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世界初「バッテリー安全認証センター」の開設
国連規則対応の安全性試験・認証のワンストップサービスの提供

2015年9月18日

エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:石田 雅昭)は、2015年9月17日、車載用バッテリーの安全性に関する国連規則の認証申請ができる試験所「バッテリー安全認証センター」を開設しました。世界で初めて、国連規則対応の安全性試験・認証のワンストップサービスを実現しています。これにより、日本の車両・バッテリーメーカーの規格適合にかかる負担を軽減し、日本企業のグローバル競争力向上に寄与してまいります。

低炭素社会の実現に向けた世界各国のCO2排出量規制・燃費規制の厳格化を背景に、エコカーの開発が加速しています。中でも、車載用バッテリーの大容量化に向けた開発が進んでおり、バッテリーの安全性向上が課題となっています。こうした背景から、車載用バッテリーの安全性に関する規格の整備が進められています。2013年には、国連欧州経済委員会において、「バッテリー式電気自動車に係る協定規則」が改正され、2016年7月以降に新規認可される電気自動車等は、国連規則「UN ECE R100-02. PartⅡ」に適合することが義務づけられることになりました。これに伴い、自動車・バッテリーメーカー各社では、国連規則に定められた安全性試験の実施および認証取得が必要となっています。

こうした中、当社は規格適合にかかる日本の車両・バッテリーメーカーの負担を軽減し、日本企業のグローバル競争力向上に寄与するため、2014年10月、世界的な第三者試験認証機関であるテュフズードジャパン株式会社と業務提携を行いました。これにより、テュフズードグループの高度なバッテリー安全性試験技術および認証機能と、当社の豊富な環境試験技術および最先端の試験設備の融合により、世界初の国連規則対応の安全性試験・認証のワンストップサービスを実現しました。「バッテリー安全認証センター」は、国連規則に定められた9項目の安全性試験から認証申請までを一カ所で行える試験所です。従来は、複数の試験機関等で試験を実施し、自社で認証申請の手続きを行う必要がありましたが、本センターでは国内で認証申請まで行えるため、試験品を海外に輸送する手間が省け、試験品に与えるダメージリスクも最小化でき安心です。また、充実した試験設備によりセルサイズから大型バッテリーパックまでの安全性試験をトータルに実施できます。車載用バッテリーの信頼性・安全性を担保することで、日本の自動車産業の発展に貢献してまいります。

写真:バッテリー安全認証センター(外観)バッテリー安全認証センター(外観)

写真:安全試験室内に設置した圧壊試験器(バッテリー安全認証センター内)安全試験室内に設置した圧壊試験器
(バッテリー安全認証センター内)

※1 UN ECE R100-02. PartⅡ
バッテリー式電気自動車に係る国連協定規則。2013年7月に改正され、2016年7月以降に新規認可される電気自動車等は、バッテリーモジュールまたはパックの電気安全性要求事項の実施義務が追加されることになりました。

※2 テュフズードジャパン株式会社
ドイツに本社を置く第三者試験認証機関テュフズードグループの日本法人。テュフズードは、現在世界800以上の拠点にて(アジア・パシフィック地域は80以上)、18,800人に上る専門家を擁しており、認証、試験、コンサルティング、トレーニング(CTCT)ビジネスを展開しています。専門性の高いエンジニアによるきめ細かなサポートを通じて、各企業、団体のニーズに合わせた付加価値の高いサービスを提供しています。
テュフズードジャパンでは、現在、次の8つの部門において事業を展開しています。
1)電気・電子機器、2)鉄道、3)機能安全、4)EMC/テレコム、5)マネジメントシステム & 食品安全、6)オートモーティブ、7)スマートカード、8)医療機器。また、各種セミナー、トレーニングも多数実施しております。

本リリースに関するお問い合わせ

コーポレートコミュニケーション部 西谷 淳子

TEL:06-6358-4744 FAX:06-6358-4795 E-MAIL:ir-div@espec.jp