中国における販売および生産体制を再構築
-中国・アジア戦略のスピードアップと売上拡大を目指して-
2015年7月8日
エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:石田 雅昭)は、2015年7月、当社が60%の持分を保有する上海愛斯佩克環境設備有限公司(以下、上海エスペック)の残る40%の持分を取得し、完全子会社化することにより、市場環境の変化に迅速かつ柔軟に対応できる体制を整え、中国・アジア戦略のさらなるスピードアップを図ります。
当社は、1985年、中国における市場開拓を目的に中国国営企業との合弁会社「上海エスペック」を設立し、1995年には、同じく合弁会社として広州愛斯佩克環境儀器有限公司(以下、広州エスペック)を設立し、中国での設計・生産・販売を担ってきました。さらに1997年には、販売会社として100%子会社の愛斯佩克環境儀器(上海)有限公司(以下、エスペック上海)を設立し、拡大する中国市場の需要に対応してきました。中国は、日系・欧米系をはじめとする世界各国のメーカーが開発・生産拠点を多数設けるとともに、近年では中国現地メーカーにおいてもローカルブランドの性能・品質を重視する傾向が強まっています。これにより、高性能な環境試験器のニーズが拡大するとともに、カスタム製品の需要が増加するなどニーズの多様化も進んでいます。
こうした市場環境の変化に迅速かつ柔軟に対応するため、当社は中国における販売および生産体制の再構築に取り組んできました。2013年1月には、「広州エスペック」の合弁契約を解消し、同年5月に生産子会社として100%子会社の愛斯佩克試験儀器(広東)有限公司(以下、エスペック広東)を設立。2015年5月には、「上海エスペック」を完全子会社化することを決議し、設計・生産機能に特化させ、販売機能は「エスペック上海」に統合することとしました。今後、「上海エスペック」は、恒温恒湿室ビルドインチャンバーなど得意分野であるカスタム製品の設計・生産に注力いたします。また、「エスペック広東」では、現地ニーズに合致した恒温恒湿器など汎用性の高い標準製品の生産を行います。
「エスペック上海」においては、販売機能の統合により中国における販売統括会社として、これまで以上に迅速かつ柔軟な営業活動が可能となりました。また、エスペック(日本)やESPEC NORTH AMERICA(米国)などエスペックグループ全社の製品を一括して取り扱うことで、中国・アジアのお客さまのニーズに応じた最適な製品を迅速に提供いたします。これら中国における販売および生産体制の再構築により、重点市場である中国・アジア戦略のさらなるスピードアップと売上拡大を目指してまいります。
中国における新しい販売および生産体制
中国の子会社3社の概要
上海エスペック | エスペック広東 | エスペック上海 | |
---|---|---|---|
商号 | 上海愛斯佩克環境設備 有限公司 |
愛斯佩克試験儀器(広東) 有限公司 |
愛斯佩克環境儀器(上海) 有限公司 |
所在地 | 中国 上海市 | 中国 広州市 | 中国 上海市 |
代表者 | 董事長 石田 雅昭 (当社代表取締役社長) |
董事長 石田 雅昭 (当社代表取締役社長) |
董事長 石田 雅昭 (当社代表取締役社長) |
事業内容 | 環境試験器の設計・生産 | 環境試験器の生産 | 環境試験器の販売・サービス |
資本金 | 26,985千人民元 | 37,000千人民元 | 8,277千人民元 |
出資比率 | 当社100% | 当社100% | 当社100% |
設立 | 1985年 | 2013年 | 1997年 |
決算期 | 12月 | 12月 | 12月 |
総面積 | 30,000m² | 28,579m² | <営業所>北京・天津 上海・蘇州・広州・深圳 |
工場面積 | 3,000m²×3棟 | 17,854m² |
本リリースに関するお問い合わせ
コーポレートコミュニケーション部 IR・広報担当 大川 奈津子
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