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公益信託「エスペック地球環境研究・技術基金」
第20回授与式を開催

2017年8月31日

エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:石田雅昭)は、8月25日、公益信託「エスペック地球環境研究・技術基金」第20回授与式を開催しました。

当基金は創業50周年となる1997年に、自らの社会的責任を全うする事業として設立したもので、今年で20周年を迎えます。地球環境保全に関する調査研究や技術開発、緑化教育・啓発活動などに対して資金援助を行っており、地球温暖化や生物多様性などに関して毎年多数の応募をいただいています。

設立当初は3~4件のテーマに対して年間250万円を助成していましたが、応募件数の増加に伴い徐々に年間助成金額を引き上げ、2017年度は19件に対して905万円を助成することを決定しました。なお、昨年までの19年間で202件、総額10,522万円の助成を行っています。

今後も当基金を通じて、大学などの若手研究者や新しい研究などを支援し、さまざまな地球環境問題の解決に寄与することを目指していきます。

写真:公益信託「エスペック地球環境研究・技術基金」第20回授与式公益信託「エスペック地球環境研究・技術基金」第20回授与式

■公益信託「エスペック地球環境研究・技術基金」第20回授与式

  1. 日時:2017年8月25日(金)13:00-17:00
  2. 場所:エスペック株式会社 本社
  3. 助成金:905万円(19テーマ)
  4. 助成対象者および研究テーマ
氏名 学校名 学部・学科・研究科名 役職 研究テーマ
伊藤雅一 名古屋産業大学
大学院
環境マネジメント研究科 教授 地域環境評価の基礎となるCO2濃度空間分布の検証
大場友則 千葉大学
大学院
理学研究院 准教授 グラフェンナノシートによる二酸化炭素高選択的分離システムの構築
籠谷泰行 滋賀県立大学 環境科学部 
環境生態学科
助教 里山での竹林拡大がもたらす多量・微量元素の分布・存在量・循環量の変化と環境への影響
北川秀樹 龍谷大学 政策学部 教授 地球温暖化適応策としての都市における木造住宅(町家)とライフスタイルに関する研究
楠部真崇 和歌山工業
高等専門学校
生物応用化学科 准教授 アマモ場再生に向けた、バイオセメンテーション技術の新規利用
小谷真也 静岡大学
学術院
農学領域 准教授 沖縄サンゴの白化現象における拮抗細菌の役割
曽我昌史 東京大学
大学院
農学生命科学研究科 助教 自然と関わる「経験の絶滅スパイラル」:そのメカニズムと適応策の解明
田中俊徳 東京大学
大学院
新領域創成科学研究科 特任助教 獣害とジビエ振興をめぐる公共政策の比較分析:日本のシカとオーストラリアのカンガルー対策
長嶋剣 北海道大学 低温科学研究所 助教 オゾン層破壊に関わる氷表面での塩化水素ガス取り込み機構のその場観察
藤野毅 埼玉大学 工学部・環境共生学科 准教授 ミャンマー農山村地域における環境教育の実施と水質モニタリングネットワークの構築
宮川拓真 国立研究開発法人
海洋研究開発機構
研究員 次世代の無人プラットフォームを利用したPM2.5エアロゾル粒子の計測手法に関する研究
宮下洋平 北海道大学
大学院
水産科学院
海洋生物資源科学専攻
博士課程3年 浮葉植物ヒシを利用したアオコ防除および水質改善の研究
山下良平 石川県立大学 生物資源環境学部
環境科学科
准教授 外国企業による水源地域森林買収に関する目的不明状況の探索的解明
楊偉 千葉大学 環境リモートセンシング
研究センター
特任助教 衛星データを用いた北方林における林床植生バイオマスの長期変動解析
吉木宏之 鶴岡工業
高等専門学校
電気電子工学科 教授 安全・安心な飲用井戸・貯水槽の実現に向けた自立型プラズマガス・バブリング装置の開発
吉村寿代 神戸市立
工業高等専門学校
一般科 講師 楮栽培による耕作放棄地の再生利用および楮栽培に新たな価値を付与する試み
渡部哲史 東京大学
大学院
工学系研究科
総合研究機構
助教 気候変動が島嶼部の観光に与える影響評価手法の開発
李賢映 愛媛大学 社会共創学部
環境デザイン学科
講師 地方自治体における地球温暖化防止普及啓発の実行性向上にむけて-地域センター・推進員活動と実行計画の比較及び予算の連携性分析を通じて-
勝田長貴 岐阜大学 教育学部 准教授 数十年~数百年規模スケールの陸域環境変動と気候との関連性の解明

※公益信託「エスペック地球環境研究・技術基金」の応募受付は毎年4月より行っています。
詳細については当社ホームページをご覧ください。
http://www.espec.co.jp/csr/fund/

<参考>公益信託「エスペック地球環境研究・技術基金」の概要

1. 目的

この公益信託は、地球環境保全に関する科学的・技術的な知見を高める各種活動に対して、その費用の一 部または全額を助成することにより、地球環境問題の克服に寄与することを目的としています。

2. 応募資格

以下の分野において、各要件をすべて満たすことが必要となります。

研究分野

  • 大学・大学院および工業高等専門学校、ならびにそれらに付属する研究機関の構成員またはそのグループであること。
  • 研究のテーマは、地球環境問題の解決に資する調査研究および技術開発に関するものであること。
  • 同一テーマの研究で、他の基金などから助成を受けていない、または受ける予定のないこと。

3. 助成の金額と期間

  • (1) 年間の助成総額は900万円程度で、10から20件程度の助成
  • (2) 助成期間は、原則として助成金給付日より1年間

4. 助成金の使途

地球環境問題の解決に資する調査研究および技術開発に関する費用であれば、機材費・消耗品費・旅費・謝金等も含みます。

5. 報告の義務

助成金の受領者には、申請に基づく助成期間終了後2ケ月以内に助成金研究報告書(様式第2号)ならびに助成金使途報告書(様式第3号)を提出していただきます。

6. 選考方法

学識経験者からなる運営委員会により厳正に審査・選考いたします。

7. 審査委員

委員 所属
今中忠行 京都大学名誉教授 立命館大学総合科学技術研究機構上席研究員
大政謙次 東京大学名誉教授
佐山 浩 関西学院大学総合政策学部教授
鈴木 胖 大阪大学名誉教授 公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)関西研究センター所長
松下和夫 京都大学名誉教授 公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)シニアフェロー
吉村元男 株式会社環境事業計画研究所会長 鳥取環境大学元教授

本リリースに関するお問い合わせ

コーポレートコミュニケーション部 IR・広報担当

TEL:06-6358-4744 FAX:06-6358-4795 E-MAIL:ir-div@espec.jp