ESPEC Quality is more than a word

MENU

研究開発・技術

新たな「可能性」をテーマに

次代をリードする革新的な技術・製品の創出に向けて

エスペックは、先端技術分野におけるお客さまの新しい信頼性試験のニーズに「革新的技術開発」と「創造的新製品」によるソリューションでお応えしています。
例えば、IoTやクルマの電動化・自動運転の分野では、HALTなど新しい試験技術の研究で大学や企業との共同開発に参加し、試験方法の開発に取り組んでいます。また、自動車やエレクトロニクス分野では、環境試験規格の国際規格化活動に参画し、国や工業団体と連携して国際標準化を進めています。製品開発においては、高性能で高品質、省エネルギーな製品はもちろん、日本初となる低GWP(地球温暖化係数)冷媒搭載製品や海外ニーズに適合した製品を次々に開発しています。今後も自社の技術力のさらなる強化と産学官連携によるオープンイノベーションを促進し、次代をリードする革新的な技術・製品を創出していきます。

全天候型試験ラボにて降雪試験の様子

エスペックの技術

コア技術
  • ● 環境因子技術
  • ● 冷凍空調システム技術
  • ● センシング・制御技術
  • ● テスト技術・解析技術

地球上のあらゆる気象環境を再現するためさまざまな環境因子技術を有しており、かつ複数の環境因子を同時に再現する技術に優れています。環境因子には温度・湿度の他に圧力、雨、霧、雪、風、光などの再現技術があります。温度・湿度を再現するコア技術が冷凍空調システム技術です。あらゆる供試品に対して、均一な温湿度環境を短時間で再現するため、当社では高性能な冷凍空調システムを独自開発しています。センシング・制御技術は環境試験器の頭脳であり、各種環境因子を高精度で効率的に制御し、使いやすく拡張性に優れたコントローラーを開発しています。テスト技術・解析技術では、環境試験ストレスが与える供試品への影響を物性的に解析し、熱物理の観点から、適切な環境ストレスの与え方を研究し、製品に反映しています。

周辺技術
  • ● ネットワークシステム技術
  • ● 電子デバイス計測制御技術
  • ● 混合ガス精密制御技術

コア技術と各種周辺技術を組み合わせることで、さまざまな目的に応じた試験システムを創出しています。環境試験のデジタル化に対応したネットワークシステム技術では、環境試験器を一元管理するだけでなく、専用に開発した槽内監視カメラとの組み合わせなど、お客さまの試験環境を進化させています。半導体・電子部品・リチウムイオン電池など電子デバイス分野では、環境試験と計測制御技術を一体化した評価試験システムやスクリーニング検査システムを独自開発しています。デバイスの駆動制御、特性値の計測、充放電制御など技術は多岐に渡り、リチウムイオン電池の試験では安全性にも配慮し、自社のテスト技術を活かした保安機構技術も高めています。エスペックはこのように独自に開発した技術をさらに進化させ、次のコア技術へと成長させていきます。

技術者向け情報サイト「Test Navi」

技術者向け情報サイト「Test Navi」

技術者のための信頼性技術の専門情報サイト「Test Navi」では、信頼性試験の基礎知識や先端技術動向など、研究開発や試験・検査に携わる方々の実務に役立つ情報を幅広く提供しています。また、無料のメールマガジン「Test Navi 通信」では、技術レポートや学会・製品紹介トピックスなどを定期的にお届けしています。

信頼性試験情報サイト「Test Navi」

「Test Navi 通信」の主な内容
技術レポート/技術解説
学会・製品紹介などのトピックス
各種イベント情報・おすすめの技術書情報

神戸 R&D センター ─ オープンイノベーションを促進する研究開発拠点 ─

研究開発の拠点として、エスペック独自の技術開発と新製品開発を行っています。地球上のさまざまな気象環境を再現する世界初の「全天候型試験ラボ」を開設し、当施設をお客さまに公開することで、オープンイノベーションによる環境創造技術の高度化を図っています。また、ISO/IEC17025 試験所認定を取得している神戸試験所や、恒温(恒湿)室の製造工場を設置しています。事業所で使用する電力は全て再生可能エネルギーでまかなっており、敷地内にある社員が約3万本の在来種を植樹し育てた森や、ビオトープ、屋上草地は当社の生物多様性保全の取り組みを広く発信し、環境啓発を行う場としても活用しています。

操業:2001年
総面積:31,911m² 緑地総面積:15,062m² ※施設含む

神戸 R&D センター
〒651-1514 兵庫県神戸市北区鹿の子台南町 5-2-5
TEL:078-951-0960 FAX:078-951-0967
アクセスマップ

上空から見た神戸 R&D センターの全景

技術開発棟

「オープンイノベーション」「オープンコミュニケーション」「自然環境との共存」をコンセプトとする技術開発棟では、産学官連携など社内外の技術の融合によるオープンイノベーションを促進し、新たな環境因子技術や環境配慮製品などの開発を進めています。また、技術開発棟の屋上草地では、六甲北部の在来植物を育成し、生物多様性保全を推進しています。

神戸 R&D センター内にある技術開発棟の外観 技術開発棟のフロアマップ

技術開発棟 イメージ動画(15秒)

オープンコミュニケーション

開放的なワンフロア構造やミーティングスペースなど、建物全体を通して技術者間のコミュニケーションが取りやすい魅力ある職場環境を実現。また、全フロアの見学コースを設置するバリアフリーなど見せる技術開発施設とし、社内外のオープンコミュニケーションを促進しています。

  • 【オープンカフェ】来訪者との商談やアイデア交流など多目的に使える共用スペースです
  • 【オープンカフェ】広さは約340m²あり、300名が参加するセミナーも開催可能です
  • 【アイデアラウンジ】ソファー席でリラックスしてアイデアを深めることができます
  • 【アイデアラウンジ】部門を超えて気軽にディスカッションすることができます
  • 【ミーティングルーム】執務エリアとつながる開放的な空間でコミュニケーションを促進します

オープンイノベーション

産学官連携などオープンイノベーションを促進し、自動車の電動化や自動運転の実用化に必要な様々な気象環境の創出や、地球環境負荷を低減した製品開発、医療・食品・マテリアルといった新規事業分野の開発に取り組んでいます。開発中の環境試験器をお客さまに公開するとともに、ベンチャー企業との協業を促進する共同実験室を設置するなど、社内外の技術の融合によるイノベーションの活性化を目指しています。

全天候型試験ラボ

  • 【オープンラボと実験室】社外と共同実験を行うオープンラボ。実験成果は実験室で具現化します
  • 【全天候型試験ラボ】地球上のさまざまな気象環境を再現することができる施設です
  • 【全天候型試験ラボ】7つの環境因子(温度、湿度、雪、霧、雨、光、風)を制御できます

自然環境との共生

屋上草地(約700m²)では、六甲北部の在来種による草地を育成しています。これにより生物多様性保全をさらに推進するとともに、環境保全事業の拡大につなげます。また、事業所敷地内にあるエスペックの森(在来苗木を植樹し育てた森)やビオトープとの調和を図り、人と生きものが共生する事業所を目指しています。なお、これらの施工や植樹は、環境保全事業を営むエスペックミックが行いました。

生物多様性保全・環境人材育成

  • 【屋上草地】六甲北部に生育している30種以上の植物を植栽しています
  • 【屋上草地】ヒバリが営巣・産卵するなど生きものの命を育む場となっています
  • 【ビオトープ】鳥や虫、魚など多種多様な生きものが集います
  • 【ビオトープ】自然を感じながら業務ができるあずま舎「鹿乃子舎(かのこや)」があります
  • 【エスペックの森】社員が植樹した30cmの苗木は、20年を経て樹高15mに成長しました