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【新製品】食品等の保存試験に適した低温恒温恒湿器を発売

2015年4月10日

写真:低温恒温恒湿器低温恒温恒湿器

エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:石田 雅昭)は、2015年2月20日に、食品の保存試験や医薬品・化粧品の長期冷蔵保存試験に適した「低温恒温恒湿器」を発売しました。

食品メーカーでは、消費期限や賞味期限を設定するため、一定時間、一定の温(湿)度に食品をさらす「保存試験」が行われています。さらに、消費者の「食の安全」に対する意識の高まりを背景に、食品メーカーでは、国際規格ISO22000(食品安全マネジメントシステム)の認証取得の動きが加速しています。これにより、保存試験が行える試験器のニーズの拡大が見込まれるとともに、ISO22000の要求事項をクリアするためのソフト面のサポートが必要になっています。

また、医薬品・化粧品の開発や品質管理では、製造から使用期限までの保管期間に品質が変化しないことを確認するため、「安定性試験」という長期間の温湿度試験が行われています。医薬品開発の迅速化・効率化を図るため発足されたICH(日米EU医薬品規制調和国際会議)では、「ICHガイドライン」として安定性試験の条件などを要求しており、医薬品・化粧品メーカーでは、このガイドラインに基づいた安定性試験を実施することが求められています。

新たに発売した「低温恒温恒湿器」は、食品の保存試験はもちろんのこと、医薬品・化粧品の安定性試験など幅広い試験が可能です。また、ICHガイドラインの試験条件として定められた温湿度分布基準(温湿度制御の変動幅)を業界で初めて保証するとともに、低温運転時の霜付を防ぐフロストフリー運転(特許出願中)を採用し、試験を中断することなく連続運転できるようになりました。さらに、当社は、ISO/IEC 17025(国際MRA対応)に適合した認定事業者として、ISO22000の取得・維持管理を目指すお客さまのサポートも可能です。ハード・ソフト両面でのサポートを強化してまいります。

新製品の特長

業界初 温湿度分布基準を保証

設定温度、設定湿度に対する変動幅を保証します。温度+5℃では「±3℃」を保証し、温湿度制御範囲全域においては、「±2℃±5%rh」を保証します。

  • ICH安定性試験ガイドラインの試験条件
試験の種類 保存条件 最少試験期間
長期保存試験 25℃±2℃/60%rh±5%rhまたは
30℃±2℃/65%rh±5%rh
12ヶ月
中間的試験 30℃±2℃/65%rh±5%rh 6ヶ月
加速試験 40℃±2℃/75%rh±5%rh 6ヶ月
長期保存試験(冷蔵保存) 5℃±3℃ 12ヶ月

低温度で連続運転(特許出願中)

+5℃~+30℃の温度運転では、従来、蒸発器の霜付が発生し、試験の中断が避けられませんでしたが、「低温恒温恒湿器」では、霜付を防ぐフロストフリー運転を採用し、試験を中断することなく連続運転できるようになりました。

  • (参考)食品の保存試験の事例
試料の種類 保存試験条件 試験期間
半生菓子 25℃/58%rh 30日
せんべい 30℃/85%rh 2ヶ月
サプリメント 25℃ 12ヶ月
40℃/75%rh 4ヶ月
漬け物 10℃ 9日

本リリースに関するお問い合わせ

コーポレートコミュニケーション部 IR・広報担当 大川 奈津子

TEL:06-6358-4744 FAX:06-6358-4795 E-MAIL:ir-div@espec.jp