受託試験/バッテリー安全認証センター

Laboratory Testing Services

充放電試験~安全性試験 型式認証試験~限界試験まで
お客様の開発ステイタスに応じた試験手法をご提案いたします

可能な試験項目
  • 振動試験
  • 耐火性試験
  • 過昇温試験
  • 塩水水没試験
  • 熱衝撃試験
  • 外部短絡試験
  • 減圧(高度)試験
  • 釘刺し試験
  • 衝撃試験
  • 過充電試験
  • 落下試験
  • セル充放電試験
  • 圧壊試験
  • 過放電試験
  • 熱連鎖試験
  • モジュール充放電試験
対応試験規格
  • UN ECE R100-02.PartⅡ
  • UN38.3
  • GB/T 31467.3

国際基準の試験規格に対応

国連勧告輸送試験『UN38.3』

米国空港でのリチウム金属電池の火災事故(2003年)などをきっかけに、広範囲な危険物の国際輸送の安全基準を定める国連「危険物輸送上の勧告、テストと基準のマニュアル」にリチウムイオン電池(LiB)の輸送規則が制定されました。
リチウムイオン電池の試験方法と基準はこのマニュアルのセクション38.3に規定され、リチウムイオン電池の国際輸送(船舶、航空および鉄道)には、この試験に合格することが求められています。

国連協定規則『UN ECE-R100.Series2 Part.Ⅱ』

2016年7月以降に新規認可される電気自動車等は、国連規則「UN ECE R100-02. Part.Ⅱ」に適合することが義務づけられました。当社の試験所では、この国連規則で要求されている9項目の試験全てを実施できる試験設備を保有するだけでなく、開発段階における限界試験、各種計測など様々なご要求にお応えできる体制を整えています。

バッテリー安全認証センター

認証試験

自動車の国連規則「UN ECE R100-02. Part.Ⅱ」、国連危険物輸送上勧告UN38.3に対応できる設備ではもちろんのこと、品質面でも、両規格ともにISO/ⅠEC17025の規格認定を取得しており万全の体制でお客様の認証取得を支援します。自動車だけでなく、JISC8715-2の規格認定を取得するなど市場や産業で試験内容が変わる電池の評価をサポートいたします。2015年の開所以降、数多くの認証試験を実施しており、その経験と実績をお客様の認証獲得にお役立て頂けます。

充放電試験

【セル用充放電試験】
充放電システムと恒温槽の一体構造により、槽内のケーブルレスを実現しました。ケーブルによる電力損失を抑え、電気的応答性の向上により、高精度、高品質な試験が行えます。定電流・定電圧放電、放電温度特性、放電レート特性など評価試験を行うことができます。
【モジュール・パック用充放電試験】
リチウムイオン電池に求められる国連危険物輸送勧告の安全性試験や、国連協定規則「UN ECE-R100」の安全性試験などでのSOC調整にもご利用いただけます。電圧、電流は装置の組合せにより柔軟に対応可能ですので、お気軽にご相談下さい。

高度な試験

リチウムイオン電池の安全性試験の中でも最も実施困難な試験の一つに耐火性試験が挙げられます。規格で定められた量の燃料に火をつけ、専用スクリーンを必要とする試験は電池パックが搭載できる治具や移動機構、排煙施設、消火設備などその実施は困難を要します。当社は試験所の開設以降、試行錯誤を繰り返し現在の方法を考案しました。屋内での試験は屋外での試験に比べ風の影響を受けづらく、試験ストレスを均一化させることができるため再現性の高い試験提供が可能です。

試験後の電池の処理

リチウムイオン電池の評価における課題の一つに試験後の電池の取り扱いが挙げられます。試験後のバッテリーは内部の状態が異常または不安定になっており、移動や解体は困難を極めます。中でもセルやモジュールレベルで保護機能が搭載されている場合、電気的な放電は難しく物理的な破壊を必要とする場合があります。エスペックでは電池の知識を有した試験員が数々の経験と実績から考案した処理方法により、安全に輸送できる状態にし、試料をご返却させて頂いております。

試験事例

外部短絡試験のご紹介

ECE R100.02 PartⅡやUN38.3など様々な規格や法規で制定されている外部短絡試験をご紹介します。当社の外部短絡試験装置は最大電流:24,000A、短絡抵抗1mΩ~100mΩ、温サンプリング速度:1μsec、温度範囲:-40℃~+80℃と大型のパック電池の短絡電流を想定した設備となっており、温度を負荷することでより市場環境に近い状態での試験が可能です。

圧壊試験のご紹介

自動車用電池パックの評価として要求される圧壊試験をご紹介します。当社の圧壊試験設備は最大荷重1000KNとなっており、ECE R100.02 PartⅡで規定されている105KNをはるかに上回る荷重を印可することができます。
測定項目:荷重、速度、変位量

釘刺し試験のご紹介

リチウムイオン電池のセル、モジュール評価で特徴的な試験として釘刺し試験が挙げられます。当社の釘刺し試験装置は自社開発の装置となっており、1~100mm/secの速度コントロールを実現し、さまざまな試験規格に対応可能です。
測定項目:荷重、速度、変位量、ハイスピード映像

在宅オンラインサービス

オフィスから見れるリアルタイムの遠隔試験

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、自宅等でのテレワークが急速に進んでいます。一方、試験業務においては、対面での対応や試料の確認、装置の操作などが必要なことから、現地立会を希望されるケースがあります。エスペックでは、お客さまがご自宅に居ながら環境試験業務を「立会レス」「遠隔指示」で遂行できる体制を整えております。
●定性(外観劣化)情報と定量データを用いた試験進捗確認や複数参加(他事業所・エンドユーザーなど)による試験協議もご自宅から行えます。
●試験立ち上げ時の試料設置・セットアップ・お客さま独自のシステム立ち上げ・調整・試験データ確認や試験終了時の解体・梱包指示もご自宅で対応可能です。

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