充放電試験専用恒温槽

BTC series

二次電池の充放電試験に不可欠な
「安全・安心」を提供します

EVの本格化に向けて電池の高容量化が進み、充放電試験時の万一のイベントに備え、
さらなる安全性が求められています。二次電池の充放電用途に専用設計された、
より安全・安心に試験ができる恒温槽です。

試験カテゴリー(セル用)
  • 充放電試験
  • 保管試験
試験カテゴリー(モジュール・パック用)
  • 充放電試験
  • 保管試験

製品の特長

各種安全機能を標準装備
お客様と周辺設備を守ります

実電池の爆発実験を経て、函体強度や安全機能を設計・設定しています。
放圧ベントは300×700㎜の大型タイプを採用し、万が一のイベント時に槽内圧力を素早く解放し、函体へのダメージを低減することができます。扉ロックには操作が容易なトグルクランプ式を採用し、イベント時の扉の開放を防止し作業者の安全を確保しています。

フロストフリー搭載で長期連続運転が可能

充放電試験は一般的に0℃~+40℃の温度環境下で実施されています。+10℃以上の長期連続運転が行えるフロストフリー機能を搭載することで、冷凍機への霜付きを防止し、試験を中断することなく連続運転が可能です。

気流方向の選択により電池間温度差を最小化

電池の形状・数量・セッティング方法に応じて「水平」または「垂直」の2種類から気流を選択することができます。適切な気流を選択することにより、電池間の温度差を最小化することが可能です。二次電池は温度依存性が高く、周囲環境により充放電特性が変化します。サンプルの電池間の温度差が大きいと充放電特性に影響を与える要因となるため、外乱を低減した試験環境を求められます。

充放電装置とのレイアウト自由度が向上

充放電装置からのケーブルを槽内へ引込むためのケーブル孔を背面(φ100mm×4個)、及び左右側面(W400×100mm×各1個)に標準装備。充放電装置との自由自在なレイアウトが可能です。
また、槽内の床面耐荷重も300kgと電池設置用の治具や多数個の電池も十分に設置可能な強度を有しています。

カスタマイズ性の向上

二次電池用の充放電チャンバーで多く採用される機能を標準オプション化。安全機能の動作ロジックも標準化しており、初めて導入される場合でも安心して選定頂けます。また、納入後のオプション後付けにも対応し、試験対象電池の種類や条件変更の際にも柔軟な対応が可能です。

製品動画

仕様

内容積の異なる2器種をラインアップ

型式 BTC-560Hb1 BTC-560Vb1 BTC-1120Hb1 BTC-1120Vb1
気流方向 水平方向気流 垂直方向気流 水平方向気流 垂直方向気流
温度範囲 - 40℃~+ 100℃
温度
変化速度
温度範囲 - 26℃⇔+ 86℃
上昇速度 2.1℃/分
下降速度 2.2℃/分
空間温度偏差 1.5℃ 2.5℃
許容発熱負荷 1750W(+ 20℃安定時) 3000W(+ 20℃安定時)
内容積 560L 1120L
内法※1 W800 × H1000 × D700mm W1600 × H1000 × D700mm
外法※1 W1250 × H2195 × D1406mm W2050 × H2195 × D1406mm
冷媒 R449A
ブレーカー容量 AC200V  3 φ  30A AC200V  3 φ  50A
重量 650kg 1200kg

※1 部分的突起物は除く。

標準装備

  • ケーブル孔
  • 扉ロック
  • 大型放圧ベント(700×300mm)
  • フロストフリー
  • 槽内床面補強(300kg)
  • 非常停止スイッチ
  • 3色状態表示タワー
  • 外部入出力端子
  • シーズヒーター
  • Ethernetポート(LAN)

オプション(安全装置)

  • 扉電磁ロック
  • 給排気ダンパ
    (強制ファン有/ファンなし)
  • CO2消火器
  • ガス検知器
    (H2、CO、硫化水素ガス)
  • 煙検知器
  • 扉チェーン
  • 熱検知器
  • 試料温度検知器
  • 防炎ラバー

その他オプション

  • 観測窓
  • 電源電圧(400V、380V、220V
  • 冷凍回路水冷方式
  • 重量物用棚板・棚受け
    (耐荷重 50kg)
  • 重量物用棚板・棚受け
    (耐荷重 100kg)
  • 通信機能 RS-485/RS-232C
  • 装置用床固定金具
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