エスペックレポート2025


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サプライチェーンマネジメント取引先さまとのより良い関係を目指して基本方針当社は取引先さまと良好なパートナーシップを構築し、相互発展できる関係づくりを重視しています。取引においては、各国・地域の関連法令を遵守し、公正・公平・透明な取引関係のもと、グローバルな観点で国内外から必要な資材・サービスなどを、適切な品質や価格、納期、人権・労働、安全衛生、環境、倫理などへの配慮を総合的に判断し調達していきます。法令の理解・遵守のために資材調達においては「下請代金支払遅延等防止法(下請代金法)」遵守の徹底を目的として、社内教育をはじめ、さまざまな取り組みを行っています。2024年度は、資材調達を行う部門への定期的な自主監査を継続実施し、懸案事項への必要な措置を講じることで、違反行為の未然防止に取り組みました。購買担当者だけでなく、取引先さまと関係のある部門責任者や担当者、国内関係会社の担当者にも教育を実施し、625名が受講しました。事業継続マネジメント自然災害や取引先さまの倒産など不測の事態が生じた場合、お客さまへの影響を最小限に抑えるため、資産である金型の現物確認や取引先さまの経営状況などの確認を定期的に実施しています。また、当社が策定した「災害確認基準」と「初期対応方法」に基づく実践活動を実施しています。2024年10月より災害発生時に取引先さまの被害状況を自動で確認できるシステムを運用しており、迅速な確認・対応に努めています。サプライヤー評価の実施サプライヤー評価では、QCDESM(Q:品質、C:コスト、D:納期、E:環境、S:サービス、M:経営)だけでなく、コンプライアンスやBCP(事業継続計画)の取り組みについても評価を行っています。2024年度は、主要取引先さま178社に対して実施しました。また、必要に応じて現場訪問を行うことでリスク低減に努めました。サステナブル調達の推進当社は、人権・労働、安全衛生、環境、倫理などに配慮した「サステナブル調達」を推進しています。2024年3月、「エスペックサステナブル調達ガイドライン」を策定しました。同年7月には、取引先さま126社を対象に説明会を実施し、ガイドラインに関する同意書を提出いただくなど、サプライチェーン全体で、本ガイドラインの遵守に取り組んでいます。●環境に配慮した調達環境に配慮した調達を目的に、ISO14001認証取得をはじめとした環境マネジメントシステムの構築を条件として環境管理活動を評価する調査を実施しています。2024年度は、購入部品点数の95.0%を占める計126社の取引先さまを対象として進めました。●責任ある鉱物調達方針の策定紛争地域および高リスク地域で採掘される鉱物の取引による利益は、人権侵害や環境破壊、紛争などを引き起こす武装勢力の資金源となる恐れがあります。当社は2024年1月、責任ある鉱物調達方針」を策定し、鉱物調達における取り組み姿勢を表明しました。2024年度は、一部の取引先さまを対象に、紛争鉱物の使用状況に関する定期確認を実施しました。「エスペック共栄会」の運営取引先さまとの相互信頼の構築、および共存共栄を目的とした「エスペック共栄会」を組織しており、36社の取引先さまに参画いただいています(2025年3月末現在)。2024年度は、品質向上を目的としたQCサークル活動の活性化に継続して取り組みました。また「エスペック優秀取引先表彰制度」を導入しており、毎年取引先さまの表彰を行っています。「パートナーシップ構築宣言」への賛同2023年11月、パートナーシップ構築宣言」※を公表しました。今後も取引先さまと相互発展できる関係づくりに取り組んでいきます。※経団連会長、日商会頭、連合会長および関係大臣をメンバーとする「未来を拓くパートナーシップ構築推進会議」において創設された仕組みESPECREPORT202532


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