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環境-Environment-資源循環/化学物質管理資源循環化学物質管理基本的な考え方循環型社会の実現に向け、企業活動で発生する排出物や製品の3R(リデュース・リユース・リサイクル)に関する取り組みを推進しています。また、水資源の保全についても世界的な重要課題であると認識し、取水量の削減や法規制より厳しい自主基準での排水など、さまざまな取り組みを進めています。ゼロエミッションに向けた取り組み第8次環境中期計画では、事業所からの排出物において2025年度リサイクル率99.5%以上を目標に掲げ、取り組みを推進しています。製品リサイクルサービス環境省の広域認定制度の認定を受け「製品リサイクルサービス」を行っています。このサービスは、お客さま先で使用済みとなったエスペックの環境試験器について、お客さまと「産業廃棄物処理委託契約」を締結し、有償にて製品を回収し、再資源化するものです。2023年度は使用済み製品を482台回収しました。水資源の保全水資源の保全に向け、水のリスク評価を行うとともに、日々の事業活動における取水量の削減や水のリサイクル利用、排水処理・排水水質の適正な管理などに積極的に取り組んでいます。排水においては、法律や条例の排出基準よりもさらに厳しい自主基準値を設定し、事業所単位での管理を徹底しています。2023年度は、国際的な非営利団体CDPが水関連のリスクを評価する「水セキュリティ」分野の調査に初めて回答し、「C-スコア」に認定されました。基本的な考え方私たちは製品設計にあたり、使用制限物質を指定し有害物質の使用を削減しています。また、事業活動で使用する有害物質の管理やグリーン調達によって、環境の汚染防止に努めています。EU-RoHS指令EU-RoHS指令における6品目の有害物質については2013年から順次自主的にEU-RoHS対応製品の提供を行っています。また、2021年7月から規制が強化されたEU-RoHS指令における10品目についても、EU向け製品への対応を完了しました。水銀に関する条約への対応では、製品に使用している該当部品を2020年度中に全廃しました。アスベスト対応過去の製品において断熱材などにアスベスト含有部材を使用していた時期があります。2006年6月末までに全ての部品においてアスベスト含有部材の使用を取り止めています。従来から製品をご利用いただいているお客さまに対しては、製品のアスベストに関する情報をWebサイトや個別対応で情報公開しています。PRTR法(化学物質排出移動量届出制度)への対応危険有害化学物質の使用に際し、SDS(安全データシート)の配備、使用・保管に関する手順書の整備、より安全性の高い物質への置き換えなど、適正な管理を実施しています。当社は、2019年度にPRTR対象物質「1-ブロモプロパン」の使用を全廃しており、年間取扱量は1t未満であるため行政への届出対象外となっています。P33環境データ(取水量)P33環境データ(2023年度PRTR実績)31ESPECCORP.SustainabilityReport2024