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環境経営の推進環境ガバナンス環境基本方針環境宣言「エスペックは、かけがえのないこの地球を決して傷つけない。単に環境に負荷をかけず、素晴らしいサービスを提供するか、という範囲にとどまってはならない。いかに環境に役に立つか、という視点こそエスペックたるゆえんである」に基づき、真摯に環境保護・保全・改善に取り組んでいます。環境基本方針は、当社Webサイトに掲載しています。環境基本方針環境経営推進体制全社環境管理委員会を設置し、委員長には社長、副委員長には環境管理担当役員が就任し、全社共通の目標管理、各種案件の審議などを行っています。ここでの決定は、各会社、事業所、事業部に展開され、活動が推進されます。全社環境管理委員会で議論された重要な方針・施策は取締役会へ報告を行っています。また、ISO14001認証については、2025年3月末現在、国内グループ会社4社を含む統合認証を取得しています。また、中国のグループ会社2社も認証を取得しています。■環境経営推進体制取締役会社長環境管理担当役員環境管理責任者グループ会社・事業所全社環境管理委員会内部環境監査グループ事務局:環境管理部環境目標・計画段階でどれくらいの環境負荷が発生しているかを「環境影響評価」で評価・把握し、課題を抽出しています。さらに、外部・内部の課題を分析し、ステークホルダーからのニーズと期待を整理しています。その結果抽出された課題と、長期ビジョンとの整合を図り、環境保全上の重要課題を環境中期計画に落とし込んでいます。2030年度温室効果ガス排出量削減目標2030年度までの温室効果ガス排出量削減目標を以下のとおり設定しています。この目標は、SBTイニシアチブより「SBT(ScienceBasedTargets)」の認定を取得しています。■2030年度温室効果ガス排出量削減目標SCOPE1+2(自社排出):60%削減(2019年度比)SCOPE3(間接排出):30%削減(2019年度比)第8次環境中期計画(2022〜2025年度)第8次環境中期計画では、地球温暖化対策」と「生物多様性保全」を重点テーマに掲げ、製品における低GWP(地球温暖化係数)冷媒への置き換え、省エネなど環境配慮型製品の開発を進めています。また、環境保全事業や兵庫県三田市の「エスペック50年の森」づくりを通じて、生物多様性保全活動を推進しています。また、2026年度から2027年度までの新たな環境中期計画の策定にも着手しています。環境人材の育成に向けた取り組み環境中期計画の浸透と、環境のために自ら考え、行動する人材育成を目的として、部門や職種、職責に応じた環境教育体系を構築しています。また、環境社会検定試験(eco検定)の受験を奨励しており、2025年3月末現在の管理職の合格率は100%、正社員は82%です。●社員へのインセンティブ環境保全上のマテリアリティ(重要課題)の特定当社は「持続可能な社会の実現のために事業で貢献する環境経営」を目指しており、この考えに基づいてマテリアリティを特定しています。まず、事業活動のどの年1回開催している全社環境大会では、環境功労表彰として、環境経営や製品の環境パフォーマンスに功績を残した組織や個人(取引先さまを含む)の表彰を行っています。P20非財務データ(環境社会検定試験資格取得率)33ESPECREPORT2025