サステナビリティレポート2024


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環境-Environment-生物多様性保全生物多様性保全に向けた取り組み基本的な考え方当社は持続可能な社会の実現のために、事業活動として生物多様性保全に取り組むお客さまへ製品・サービスの提供を行います。また、将来を支える人材の育成に向け、環境のことを考え、行動する人づくりの実践に取り組んでいきます。エスペックみどりの学校●みどりのカーテンの植え付け講座地域の小学生や取引先さまを対象として、窓際にゴーヤを植えることによって温暖化防止に取り組む「みどりのカーテン植え付け講座」を開催しており、累計18,432名に受講いただきました(2024年7月1日現在)。グリーンカーテン用の苗の配布も行っており2023年度は3,840本を提供しました。「エスペック50年の森」づくり「エスペック50年の森」づくりは、林野庁「法人の森林」制度※を活用し、兵庫県三田市にある3.68haの国有林を借り受け、50年間森を育成する生物多様性保全活動です。植樹祭は、2022年11月、2023年11月、2024年4月の計3回実施しました。社員や取引先さまなどが参加し、地域性に配慮したアカマツや有用広葉樹の苗を計12,000本植樹しました。この森では、兵庫県立大学および兵庫県立人と自然の博物館と連携して生物多様性保全の効果について調査を行うほか、学生の環境教育・研究活動の場としても活用しています。※企業等と国が共に森林を造成・育成し、伐採後の収益を一定の割合で分け合う制度(分収造林制度)人と生きものが共生する事業所づくり神戸R&Dセンターには、エスペックの森(社員が在来苗木を植樹し育てた森)やビオトープ、地域の在来種100%の屋上草地があります。これらの企画・施工は環境保全事業を営むエスペックミックが行っています。2023年度からは、新たにニホンミツバチの養蜂と絶滅危惧種であるニッポンバラタナゴの生息域外保全活動に取り組んでいます。同事業所は、2022年度にいきもの共生事業推進協議会の「ABINC認証」を取得しているほか、全国みどりの工場大賞「近畿経済産業局長賞」を受賞しています。また、2023年10月に、環境省の「自然共生サイト」に認定されるとともに、2024年8月には、OECM(保護地域以外で生物多様性保全に資する地域)として国際データベースに登録されました。●命を守る森づくり推進リーダー養成セミナー2024年6月、神戸R&Dセンターで「命を守る森づくり推進リーダー養成セミナー」を開催しました。本セミナーは、森づくりのノウハウを学ぶ年3回の環境学習プログラムです。2021年度より実施しており、関西学院大学のカリキュラムとして採用されています。関西学院大学の学生だけでなく、企業の環境保全担当者やNPO、NGO、一般の方も対象に開催しています。●近隣小学校の自然学習神戸R&Dセンターでは、近隣小学校の自然学習を受け入れており、2023年6月と2024年6月に実施しました。子どもたちは、ビオトープについて授業を受けた後、同事業所の生物多様性豊かなビオトープや屋上草地を見学し、多様な植物や昆虫を観察しました。公益信託「エスペック地球環境研究・技術基金」創業50周年となる1997年に自らの社会的責任を全うする事業として公益信託「エスペック地球環境研究・技術基金」を設置しました。地球環境保全に関する調査研究や技術開発などに対し資金援助を実施しており、これまでに327団体・個人に対し、総額1憶6,490万円の助成を行いました。2023年度は応募数88件の中から18件のテーマについて助成しました。P18非財務データ(エスペック地球環境研究・技術基金による助成)公益信託の応募受付は、毎年4月より行っています。応募要項などの詳細については、当社Webサイトの「エスペック地球環境研究・技術基金」に掲載しています。https://www.espec.co.jp/sustainability/fund/ESPECCORP.SustainabilityReport202430


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