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環境ガバナンス環境経営推進体制1996年度から全社環境管理委員会を設置しています。委員長には社長、副委員長には環境管理担当役員が就任し、全社共通の目標管理、各種案件の審議などを行っています。ここでの決定が、各会社、事業所、事業部に展開され、活動が推進されます。全社環境管理委員会で議論された重要な施策・方針は取締役会へ四半期ごとに報告を行っています。また、1996年度より事業所単位でISO14001認証取得を積み重ね、2017年度には国内グループ会社3社を含めた統合認証を取得しました。2021年度には新たに2社を加え、国内グループ会社5社を含めた統合認証を取得しています。また、海外グループ会社2社も認証を取得しています。■環境経営推進体制全社環境管理委員会取締役会社長環境管理担当役員環境管理責任者グループ会社・事業所2030年度温室効果ガス排出量削減目標2030年度までの温室効果ガス排出量削減目標を設定しています。この目標は、SBTイニシアチブより科学的根拠に基づいた目標であると認められ「SBT(ScienceBasedTar-gets)」の認定を取得しています。■2030年度温室効果ガス排出量削減目標SCOPE1+2(自社排出):60%削減(2019年度比)SCOPE3(間接排出):30%削減(2019年度比)第8次環境中期計画(2022〜2025年度)第8次環境中期計画では、特に「地球温暖化対策」と「生物多様性保全」を重点テーマに掲げ、取り組みを強化しています。主な取り組みとしては、製品における低GWP(地球温暖化係数)冷媒への置き換え、省エネなど環境配慮型製品の開発を進めています。また、環境保全事業や兵庫県三田市の「エスペック50年の森」づくりを通じて、生物多様性保全活動を推進しています。環境教育体系の構築環境中期計画の浸透と、環境のために自ら考え、行動する人材育成を目的として、部門や職種、職責に応じた環境教育体系を構築しています。社員へのインセンティブ●環境功労表彰環境経営や製品の環境パフォーマンスに功績を残した組織や個人(取引先さまを含む)を年1回の全社環境大会で表彰しています。●環境社会検定試験(eco検定)の奨励eco検定の受験を奨励しています。管理職の合格率は100%、正社員は81%です。2024年3月末現在)P18非財務データ(環境社会検定試験資格取得率)ESPECCORP.SustainabilityReport202424内部環境監査グループ事務局:環境管理部環境人材育成環境目標・計画環境保全上のマテリアリティ(重要課題)の特定当社は「持続可能な社会の実現のために事業で貢献する環境経営」を目指しており、この考えに基づいてマテリアリティ(重要課題)を特定しています。まず、事業活動のどの段階でどれくらいの環境負荷が発生しているかを「環境影響評価」で評価・把握し、課題を抽出しています。さらに、外部・内部の課題を分析するとともに、ステークホルダーからのニーズと期待を整理しています。その結果抽出された課題と、長期ビジョン「ESPECVision2025」との整合を図り、環境保全上の重要課題を環境中期計画に落とし込んでいます。