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特集1磁性技術で世界をリードする総合電子部品メーカーTDK株式会社にかほ工場南サイト信頼性試験センターを訪問TDK株式会社は、1935年に磁性材料「フェライト」の工業化を目的として創業されました。以来、フェライト」から始まった電子材料技術を進化させ、多種多様な電子部品・デバイスを提供し、世界のエレクトロニクス産業の発展を支えています。TDK製品の信頼性向上に取り組まれている品質保証本部評価部信頼性試験センターを取材しました。「ゼロディフェクト品質(不良品ゼロ)」の追求を掲げネットワーク社会に不可欠なTDK製品の品質を支える▲TDK様の事業内容と注力分野を教えてください。TDKは、磁性材料「フェライト」から始まった電子材料技術を進化させ事業を拡大してきました。現在は、スマートフォンなどに使用される小型二次電池や、セラミックコンデンサ、センサ、HDD用磁気ヘッドなど、さまざまな電子部品・デバイスをグローバルに提供しています。TDKでは、中長期的に取り組む7つの分野として「SevenSeas」を定めています。Beyond5G、IoT、ロボティクス、AR/VR、メディカル/ヘルスケア、モビリティADAS(先進運転支援システム)/EV、再生可能エネルギー、これらの領域で先進的な製品を提供し、サステナブルな未来の実現に貢献したいと考えています。取材にご協力いただいたTDK株式会社のみなさん(左から)品質保証本部信頼性試験センター佐藤慎也様、担当係長服部琢生様、課長大友誠様、評価部部長豊田晃正様、信頼性試験センター佐藤健人様、木内隼人様23ESPECREPORT2025▲これからのネットワーク社会に不可欠な電子部品を数多く提供されているのですね。5G・6Gといった超高速・大容量通信や、IoT・AIの進化により、世界はより高度なネットワーク社会へと移行しています。こうした中、スマートフォンなどの情報通信機器、通信基地局、サーバーなどは、今や私たちの生活に欠かすことのできない社会インフラになっています。当社の電子部品・デバイスは、こうした社会インフラを支えるさまざまな電子機器に搭載されており、人々の快適で安全・安心な暮らしを守る重責を担っていると考えています。そのためTDKでは、ゼロディフェクト品質(不良品ゼロ)」の追求を目指し、品質管理の徹底に取り組んでいます。ゼロディフェクトを実現するためには、製品企画や、設計・開発の段階から発生し得るリスクを早期に抽出し、不良を未然に防止する源流管理が最も大切だと考えています。セラミックコンデンサ磁気センサインダクタ