サステナビリティレポート2024


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▲計量法ではどのような製品が規制対象となっているのですか?計量法で規制対象となっている計量器を「特定計量器」と言います。取引および証明に使用することができるもので、製造には型式承認が必要です。その技術要件がJISで規定されており、性能評価が不可欠です。性能評価項目の1つに温度特性評価があり、環境試験を行う必要があります。2017年に施行された計量法の改正では、規制対象が従来の「小売店などで使用される対面計量器やはかり」に加えて「工場の生産ラインで使用される自動はかり」へと拡大されました。これにより環境試験の対象製品も増えました。適正な計量の確保に向けて今後も規制対象は拡大する傾向にあり、これからも環境試験が増加していくと考えています。生産ライン上で高精度な質量チェックが行える「ウェイトチェッカー」をエスペックの恒温恒湿室内で性能評価▲はかりとコンベアを組み合わせた「ウェイトチェッカー」の試験では、環境試験装置にも工夫が必要だったのですね。「ウェイトチェッカー」は、食品工場の量産ラインで利用され、コンベアでものを運びながら質量チェックを行う製品です。この製品の環境試験を行うにあたっては、コンベアの振動によるはかりへの影響を低減するため、恒温恒湿室の床構造の改作をお願いしました。エスペックの恒温恒湿室「ウォークインチャンバー」恒温恒湿室の床構造を改作することによってコンベアの振動によるはかりへの影響を低減▲当社製品を長年ご利用いただきありがとうございます。エスペックさんとは大変長いお付き合いをさせていただいています。昭和40年代、バネばかりの検査の頃から、温度範囲を安定して制御できる試験が必要だったため、高精度な環境試験ができるエスペックさんの試験器を導入しました。環境試験器は必要なものですので、現在まで継続して使用しています。品質保証部品質保証課伊藤晃二様▲当社や当社製品に対するご要望をお聞かせください。エスペックさんの環境試験器は、試料からの発熱があっても、低温と高温をしっかり安定して創り出せるので安心感があります。環境試験器のコントローラーも使いやすいと感じています。要望としては、長年御社の環境試験器を使用していることから、社内に新しい製品と古い製品が混在している状態なので、操作感を統一するため、古い製品のコントローラーをアップデートできると、もっと使いやすくなると思います。また、試料設置の固定治具や、風の影響を直接受けないようにするための風よけなども後付けでオプション提供いただけると試験準備の手間を省くことができると思います。今後もますますエスペックさんの装置が使いやすくなることを期待しています。これからもよろしくお願いします。品質保証部次長地村和久様株式会社イシダ●本社創業:1893年設立:1948年住所:京都府京都市左京区聖護院山王町44事業内容:計量・包装・検査機器の研究開発、製造、販売●滋賀事業所住所:滋賀県栗東市下鈎959-1ESPECCORP.SustainabilityReport202422


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