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2財務資本戦略創出したキャッシュを成長投資と株主還元に積極的に配分次に財務資本戦略では、「資本コストや株価を意識した経営」に向けて、総資産の効率化とキャッシュ・アロケーション方針に基づく株主還元の実施、IR活動の強化に取り組んでいきます。事業戦略による営業利益率の向上と、棚卸資産の適正化や売上債権の圧縮といった総資産の効率化によりキャッシュを創出し、成長投資と株主還元に積極的に配分していきます。成長投資としては、前中期経営計画と同等の95億円を計画しています。主にモノづくりの高効率化に向けた投資として福知山工場の生産設備の刷新やリノベーション、グローバル拠点の充実、基幹システムの刷新を進めていきます。研究開発費は約1.3倍(36億円→48億円)とし、社員の教育投資も約1.2倍(3.6億円→4.3億円)とする計画です。株主さまへの利益還元としては、中期経営計画策定を契機に株主還元強化の方針をより明確にするため配当基本方針を改定し、名称も株主還元方針に変更しました。30%であった配当性向を40%に引き上げ、自己株式取得も機動的に行うこととしました。また、当中期経営計画期間は3年間累計で総還元性向を50%以上とし、減配は行わないこととしました。IR活動では、株式市場での評価向上と経営強化に向けて、株主・投資家さまとの対話の充実に取り組んでいきます。(詳細はP47「株主・投資家さまとの対話」参照)■キャッシュ・アロケーション方針■一株当たり配当金・配当性向・総還元性向(円)120配当金期末中間配当性向70.76945.94524755033.025604218804002021202220232024総還元性向126.9%78.9%33.0%34.5%※2022年度は創業75周年記念配当4円(中間2円、期末2円)を含む956034.535(予想)115(%)100507040.6450(年度)2025ー3年間で創出したキャッシュを成長投資と株主還元に積極的に配分する配当と自社株買いで総還元性向50%以上(3年間累計)の株主還元を実施営業CF200億円〜成長投資等100億円程度配当自社株買い100億円程度成長投資等●3年間の戦略投資・通常投資●次期中計投資のための内部留保総還元性向50%以上(3年間累計)●配当性向40%以上●自社株買いキャッシュインキャッシュアウト[キャッシュ・アロケーションのイメージ]07ESPECREPORT2025