サステナビリティレポート2024


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■経営戦略と連動した人材育成次世代経営幹部の育成に向けては、長期的な計画に基づいた人材配置、教育を行っていきます。2023年度からは、30代〜40代前半の社員で構成する「ジュニアボード」の活動をスタートしました。メンバーは経営に必要な知識を学ぶほか、2035年のエスペックのありたい姿(ビジョン)を考え、経営層に提言を行います。委員長として会長、オブザーバーとして社長と取締役が参加し、メンバーとの討議を行っています。回を重ねるごとに討議内容のレベルが高まっており、ジュニアボードメンバーの成長を実感しています。■ダイバーシティ&インクルージョン女性活躍推進では、この5年間で女性管理職比率が4.7%から9.5%になるなど着実な成果を上げています。また、男性育児休業取得率も昨年度比で大きく増加し、仕事と育児を両立できる職場環境が徐々に整ってきたと考えています。今後も多様な社員が活躍する活気あふれる組織を目指して、取り組んでいきます。ジュニアボード「YUMETEAM」サステナビリティ経営を推進し、持続的な成長を目指すグループガバナンスの強化としては、「エスペック行動憲章・行動規範」を時代に対応した内容に改定し、海外グループ会社を含めて社員教育を実施しました。また、サステナブル調達の推進と徹底を目的に「エスペックサステナブル調達ガイドライン」を新たに策定し、取引先さまへの説明会を実施しました。本ガイドラインの活用により、サプライチェーン全体において人権・労働や安全衛生、環境などに配慮した調達に取り組んでいきます。環境については、第8次環境中期計画(2022〜2025年度)のもと、地球温暖化対策と生物多様性保全を重点テーマに掲げて取り組みを強化しています。創業75周年記念事業「エスペック50年の森」づくりでは、2022年から2024年にかけて3回植樹祭を開催し、約1万2千本の苗木を植樹しました。50年先の未来に向けて、生物多様性豊かな森を育てていくとともに、CO2の固定化にも貢献していきたいと考えています。また当社は、温室効果ガス排出量削減目標として、2030年度までに2019年度比SCOPE1・2(自社排出)60%削減、SCOPE3(間接排出)30%削減を掲げています。この目標達成に向けて、省エネや地球温暖化係数の低い冷媒の搭載など環境配慮型製品の開発、取引先と一体となった活動の推進、事業所への再生可能エネルギーの導入などに取り組んでいきます。今後も当社は、経済的価値」と「社会的価値」の創出と向上を図るサステナビリティ経営を推進し、持続的な成長を目指してまいります。「エスペック50年の森」植樹祭(兵庫県三田市)ESPECCORP.SustainabilityReport202406


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