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1事業戦略新たな価値を創出し、先端技術分野の試験ニーズ獲得へ中期目標の達成に向けて、装置事業戦略では、主に環境試験器においてターゲット市場の試験ニーズを多彩な製品群、カスタム対応力、新製品開発により獲得することで、高水準な売上高を維持したいと考えています。また、新しい試験ニーズを獲得するため、研究開発投資を拡大し、製品ラインアップ拡充と商品価値向上に注力していきます。グローバル戦略では、日本・米国・中国を利益率向上を重視するエリア、インド・韓国・ASEANを売上高拡大を目指すエリア、欧州・台湾を先端技術分野のニーズ獲得を目指すエリアと位置付け、グループの総合力を活かした活動を展開し各エリアにて競争優位性を確立していきます。モノづくり戦略としては、モノづくりの高効率化に向けて、AI・IoTを活用し、京都府の福知山工場の省力化・自動化を推進していきます。具体的には、デジタル技術の活用により全プロセスがつながるバリューチェーンの最適化を図ります。また、内製化の拡大による製品リードタイムの短縮や、DXによる人の能力を最大限に発揮する工場へのリノベーションなどに取り組んでいきます。■エリア別ターゲット市場サービス事業戦略では、受託試験事業において、2025年2月に開設した「あいち次世代モビリティ・テストラボ」を中心に収益拡大を目指します。アフターサービス事業においては、労働人口の減少により装置のメンテナンスなどを外部に委託する傾向が強まっています。また、製品を修理するサービスから、点検校正・保守契約といった予防保全サービスへとお客さまのニーズがシフトしています。IT・デジタル技術の活用により、装置の遠隔監視といったサービスを拡張し、顧客の課題を解決する高品質なサービスを提供していきます。将来の収益の柱となる新たな事業創出に向けては、新規事業戦略において、CAE※に関連したサーマルソリューションサービスや食品機械事業の拡大に取り組みます。サーマルソリューションサービスでは、熱変形計測システム・熱画像解析システムの提供や受託計測サービスにより、CAEの精度向上に貢献し、お客さまの開発期間の短縮に寄与していきたいと考えています。※CAE:ComputerAidedEngineeringコンピューターを用いて製品の設計や開発を支援する技術欧州●自動車●AI半導体●半導体●通信中国ASEAN●通信●AI半導体韓国台湾日本●通信●AI半導体●自動車●通信インド●通信●自動車●自動運転●AI半導体●電子部品・電子機器●自動運転●衛星通信米国●衛星通信●AI半導体●自動車●利益率向上を重視するエリア●売上高拡大を目指すエリア●先端技術分野のニーズ獲得を目指すエリアESPECREPORT202506