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■「PROGRESSIVEPLUS2027」基本方針・目標筋肉質で持続可能な高利益体質の確立質の向上と利益成長により「筋肉質な企業」となることで持続的な企業価値向上を目指す■ターゲット市場■中期目標AI半導体、自動運転、衛星通信分野2027年度売上高営業利益営業利益率当期純利益ROE700億円105億円15.0%76億円12.0%以上※想定レート(米ドル)145円■「PROGRESSIVEPLUS2027」3つの戦略企業価値の向上1.事業戦略2.財務資本戦略3.非財務戦略●装置事業戦略●グローバル戦略●モノづくり戦略●サービス事業戦略●新規事業戦略●財務資本戦略●IR戦略●人的資本●環境●グループガバナンス■2025年度業績予想売上高営業利益営業利益率当期純利益ROE680億円85億円12.5%61.9億円11.0%※想定レート(米ドル)145円「質の向上」と「利益成長」により筋肉質な企業体質へ当社は、現在策定中の2035年の長期ビジョンを見据え、新たな中期経営計画「PROGRES-SIVEPLUS2027」(計画実施期間:2025〜2027年度)を策定しました。基本方針は「筋肉質で持続可能な高利益体質の確立」です。この3年間は「質の向上」に舵を切り、筋肉質な企業体質へと転換していきます。「質の向上」とは、エスペックの経営力、商品力、技術力、製造力、顧客提案力、人材力といったあらゆる内部能力を高めることと定義しています。目標は右記のとおりですが、特に重視しているのは「営業利益率15.0%」と「ROE12.0%以上」です。過去に達成したことのない高い目標に挑戦することで、この3年間を次なる成長の足掛かりとし、持続的な成長を目指します。「PROGRESSIVEPLUS2027」では、企業価値向上に向けて、事業戦略、財務資本戦略、非財務戦略(ESG)の3つの戦略を推進し、積極的な成長投資と株主還元を行っていきます。AI半導体・自動運転・衛星通信分野をターゲットに事業戦略を推進ターゲット市場は、AI半導体・自動運転・衛星通信分野です。これらの市場は、今後、先端技術の実用化に向けて試験需要が拡大すると見込んでいます。また、このようなエレクトロニクス市場は、すでに多くのお客さまに納入実績のある当社にとって自動車に並ぶ大きな市場です。そして、これら先端技術分野における当社の提供価値は「先端技術の実用化に向けた高い信頼性、耐久性などの品質確保」です。AI半導体や自動運転分野では、半導体の高集積化、自動運転に搭載されるセンサなどの高性能化に伴う技術課題の解決に寄与したいと考えています。衛星通信分野では、米国での商用衛星通信に関する開発や国内の民間事業者による小型衛星通信事業の開発に貢献していきます。AI半導体や衛星通信は社会インフラ、自動運転は人命に関わることから、さまざまな試験が必要であり、当社の事業機会はさらに広がると考えています。今後も環境試験事業を通じて、社会の安全・安心や信頼性の確保に貢献していきます。05ESPECREPORT2025