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環境-Environment-地球温暖化対策環境に配慮した製品・サービス製品開発の基本的な考え方当社は、主力製品「環境試験器」が抱えている環境面での課題を明確にし、これらを解決する「環境配慮型製品」の開発を継続的に行っています。その基本的な指針となるのが「環境配慮開発設計ガイドライン」です。1999年の制定以来、安全・品質・価格・環境・納期の全てに満足する製品を開発することを基本とし、時代とともに改定を重ねています。これからも地球環境に配慮した製品の創出を通じて、社会やお客さまに貢献することを目標に活動していきます。環境配慮開発設計ガイドラインの主な内容環境配慮設計の管理項目(基本的な考え方)法規制への対応ライフサイクルアセスメント(手順や評価など)環境ラベル(種類と内容)環境ラベル環境配慮型製品の開発促進と製品・サービスの環境情報の積極的な公開を目的に、環境ラベル※による表示を行っています。低GWPラベル当社が認定したGWP(地球温暖化係数)がより低い代替冷媒を使用した製品に貼付グリーンプロダクトラベル従来製品との消費電力比較で省エネ15%以上の製品に貼付(当社指定運転パターン/従来比)グリーンパワーマーク国内試験所において、受託試験で使用する電力が再生可能エネルギー100%であることを試験報告書に表記POWER低GWP冷媒を搭載した環境試験器の開発地球温暖化への影響がより小さい低GWP(地球温暖化係数)冷媒を搭載した環境試験器の開発を進めています。2017年度には国内環境試験器メーカーで初めて低GWP冷媒「R-449A」を搭載した製品を発売しました。また、2024年10月には、グループ会社であるコスモピアハイテックが、低GWP冷媒「R-473A」を搭載した急速温度変化装置を発売しました。本装置は、GWP値を大幅に削減するとともに、独自の冷凍サイクル制御技術により-70℃から+180℃までの温度領域において18℃/分の温度変化速度を実現しました。P19ESPECNEWS環境保全事業の推進エスペックミックでは、生物多様性やCO2の固定化に貢献する「森づくり」のほか、自然の河川を取り戻す「水辺づくり」、在来種による「草地づくり」などの環境保全事業を行っています。『本物』の環境を創る」をコンセプトに掲げ、その地域に昔からある在来種にこだわった環境づくりを実践しています。また、企業の森や緑地を診断し、今後の生物多様性保全活動についてアドバイスを行うプログラムも提供しています。2023年度に植樹指導を行った本数は26,202本でした。今後も環境保全事業を通じて地球温暖化の防止や生物多様性保全に貢献していきます。※当社の環境ラベルは、国際標準化機構(ISO)で定められた自己宣言型(タイプⅡ)の環境ラベル(ISO/JISQ14021)に相当するものです企業の森の診断調査ESPECCORP.SustainabilityReport202426