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特集:社長インタビュー2022年度は、受注高・売上高は過去最高を更新、利益面も大幅増益となりました今後も先端技術分野を中心に拡大する環境試験需要にお応えしてまいります部品調達難に対して、どのような取り組みを行ったのですか?世界的な電子部品不足により調達難が継続するなか、主要部品の在庫を増やしたり、入手しAQやすい部品を使用するために設計変更を行ったり、仕入先を新たに開拓するなど部品確保に注力しました。資材部門だけでなく、技術や生産など全社一丸となった活動により、生産量を確保することができました。いまだ調達は不安定な状況ですが、製品納期の正常化に全力を挙げ、好調な受注を収益につなげられるよう取り組んでまいります。部材価格などが高騰していますが、収益性向上の取り組みについて教えてください。2022年度は部材価格や電気代が高騰し、収益を圧迫しました。自社努力だけではカバーできないと判断し、環境試験器の製品価格を改定しましたが、受注残高が積み上がっていたため、2022年度業績への貢献は軽微となりました。今後も部材価格などの高騰が予想されるため、製品価格の再値上げを検討するとともにコストダウンにも継続して取り組んでまいります。AQ受注高が過去最高を更新した背景について教えてください。通信端末や基地局、サーバといったIoT分野や、自動車の電動化・自動化など次世代自動車分野において、電子部品・電子機器の開発が国内外で進んでいます。2022年度はこれら先端技術分野を中心に環境試験器の需要が大きく拡大しました。特殊な要因としては、当社は2021年度より部品調達難に見舞われており製品納期が長期化していますが、その影響から一部のお客さまより先行して発注いただくケースがありました。加えて、円安が進んだことによるプラスの影響もありました。AQ代表取締役執行役員社長荒田知3ESPECCORP.