2025年度会社案内(日本語版)


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エスペックの技術開発力コア技術周辺技術●環境因子技術●冷凍空調システム技術●センシング・制御技術●テスト技術・解析技術●ネットワークシステム技術●電子デバイス計測制御技術●混合ガス精密制御技術地球上のあらゆる気象環境を再現するためさまざまな環境因子技術を有しており、かつ複数の環境因子を同時に再現する技術に優れています。環境因子には温度・湿度の他に圧力、雨、霧、雪、風、光などの再現技術があります。温度・湿度を再現するコア技術が冷凍空調システム技術です。あらゆる供試品に対して、均一な温湿度環境を短時間で再現するため、当社では高性能な冷凍空調システムを独自開発しています。センシング・制御技術は環境試験器の頭脳であり、各種環境因子を高精度で効率的に制御し、使いやすく拡張性に優れたコントローラーを開発しています。テスト技術・解析技術では、環境試験ストレスが与える供試品への影響を物性的に解析し、熱物理の観点から、適切な環境ストレスの与え方を研究し、製品に反映しています。コア技術と各種周辺技術を組み合わせることで、さまざまな目的に応じた試験システムを創出しています。環境試験のデジタル化に対応したネットワークシステム技術では、環境試験器を一元管理するだけでなく、専用に開発した槽内監視カメラとの組み合わせなど、お客さまの試験環境を進化させています。半導体・電子部品・リチウムイオン電池など電子デバイス分野では、環境試験と計測制御技術を一体化した評価試験システムやスクリーニング検査システムを独自開発しています。デバイスの駆動制御、特性値の計測、充放電制御など技術は多岐に渡り、リチウムイオン電池の試験では安全性にも配慮し、自社のテスト技術を活かした保安機構技術も高めています。エスペックはこのように独自に開発した技術をさらに進化させ、次のコア技術へと成長させていきます。神戸R&Dセンター研究開発の拠点として、技術開発と新製品開発を行っています。地球上のさまざまな気象環境を再現する世界初の「全天候型試験ラボ」を公開し、オープンイノベーションを促進しています。また、ISO/IEC17025試験所認定を取得している神戸試験所や、恒温(恒湿)室の製造工場を設置しています。事業所で使用する電力は全て再生可能エネルギーでまかなっており、敷地内にある森やビオトープ、屋上草地は当社の生物多様性保全活動を広く発信し、環境啓発を行う場としても活用しています。経済産業省の全国みどりの工場大賞「経済産業大臣賞」を受賞しているほか、いきもの共生事業所(ABINC)認証」、環境省の「自然共生サイト」認定を取得しています。所在地操業総面積建屋面積緑地等総面積神戸市北区鹿の子台南町5-2-52001年31,911m2技術開発棟:4,558m2試験棟:2,462m2設計・生産棟:5,032m214,693m2※施設含む生物多様性保全の取り組み技術開発棟の屋上草地では、六甲北部の在来植物を育成しています。また、2つの池と小川からなるビオトープには、鳥や虫、魚など多様な生きものが集います。これらの施工や植樹は、環境保全事業を営むエスペックミックが行いました。技術開発棟の屋上草地では希少植物「スズサイコ」を保護・育成ESPECCORP.COMPANYPROFILE16


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