温湿度万能評価試験
- 試験の概要・特長
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恒温恒湿環境下で引張試験を行う温湿度万能評価試験です。
自動車に搭載される高分子材料などでは厳しい温湿度環境や振動・衝撃にさらされることが予想され、開発段階での材料評価が安全性・信頼性確保の中で大きな課題となっています。
例えば燃料電池に使用される電解質膜や、開発・技術革新が進む機能性の高分子材料、用途が広がる接着剤は、湿度による吸湿、温度による硬化・軟化など、使用される温湿度によって、材料の物性特性が大きく変化しますので、温湿度万能評価試験の重要性が増しています。
- 試験設備のご紹介
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恒温槽の天井部分より挿入した引張試験機は、独立した4台の高精度電動アクチュエータによる引張・圧縮機構を備え、一度に4本まで各種物性評価試験を行うことができます。
引張試験、圧縮試験、応力緩和試験(引張及び圧縮)、クリープ試験(引張及び圧縮)、繰り返し疲労試験といった物性評価試験が行えます。
試験は任意の温湿度に設定された恒温恒湿槽内で行われます。引張試験機の試験条件はそれぞれのアクチュエータごとに試験条件(試験種類は同一)の設定が可能です。
- 設置状況
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- 温湿度万能評価装置
試験種類 | 1.単純引張及び圧縮試験 | 2.応力緩和試験 | 3.クリープ試験 | |
引張試験 | 圧縮試験 | (引張及び圧縮) | (引張及び圧縮) | |
ロードセル | 100N | 1000N | 引張:100N | 引張:100N |
1000N | 圧縮:1000N | 圧縮:1000N | ||
試験ストローク | 250㎜ | 250㎜ | 250㎜ | 引張:250㎜ |
圧縮:0.2㎜ | ||||
変位量測定器 | マグネスケール | マグネスケール | マグネスケール | マグネスケール |
変位量測定分解能 | 0.0001㎜ | 0.0001㎜ | ― | ― |
試験片 | ダンベル7号 | 20×20×20㎜ | ― | ― |
制御種類 | ― | 変位制御 | 荷重制御 ※荷重制御精度は各レンジに おいて±1%/FS以内 |
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取得データ | ― | 時間-荷重曲線 | 時間-変位曲線 | |
最大データ | ― | 連続2000時間 | 連続2000時間 | |
取得時間 |
恒温恒湿槽 主要仕様 | |
型式 | PL-4KP |
温度範囲 | -40~+100℃ |
湿度範囲 | 20~98%rh |
内部寸法 | W1000×H1000×D800mm |