受動素子
(コンデンサ・インダクタ等)

高周波・高耐熱のコンデンサ・インダクタを評価されるお客様へ

第5世代移動通信システム(5G)で使われる受動素子では、高周波への対応や耐熱性が求められます。
そのため、温度特性評価、絶縁信頼性評価、接合信頼性評価など様々な評価がおこなわれております。
エスペックでは、これらの評価の省力化・自動化に寄与する製品をご提供します。

試験装置

高周波インダクタ/コンデンサ
温度特性評価試験装置

5Gで使用されるインダクタ/コンデンサには高周波での対応が求められます。また、5Gで使用されているインダクタ/コンデンサは、周囲環境の影響を受け温度により性能が変わることから、製品を保証する上で、コンデンサの特性を把握しなければなりません。
温度ステップ制御の自動化並びに各種特性評価を多チャネルで自動測定が可能となっております。

  • 高周波インダクタ/コンデンサ温度特性評価システム
    • 1~100Mhzの周波域にてコンデンサや各種材料が持つ特性である、「静電容量(C)」「リアクタンス(L)」「インピーダンス(Z)」「Q値」の測定を、自動で評価することが可能。
    • 多チャネルでの同時測定が可能による試験の省力化。
    • 恒温槽と連動する事であらかじめ設定した条件で自動測定が可能。
    型式 AMQ-RF
    測定チャネル数 36チャネル ※拡充は対応可能
    測定範囲 周波数:1M~100MHz
    L:1n~100μH
    Q:0.1~100
    Z:100mΩ~1kΩ
    C:1pF~100nF
  • スライド扉式小型環境試験器
    • 扉スライド機構の装備により、恒温槽内の狭いスペースではなく、スライド扉を引き出しオープンスペースでの作業が可能。
    • 配線距離の短縮や配線長に起因する測定誤差・信号の伝送速度の低下の改善に寄与する扉一体型スライドトレイの装備。
    • サンプルや用途に応じて様々なご提案が可能な多種多様なインターフェイス付き扉をご準備。
    型式 SU/SH-222 SU/SH-242/242-5/642 SU/SH-662/262
    温度範囲 -20~+150℃ -40~+150℃ -60~+150℃
    湿度範囲 ※SHのみ 30~95%rh





    フラットケーブル孔
    BNCコネクタ
    サンプルホルダー
    ×

積層チップインダクタ信頼性評価試験装置

積層チップインダクタは長期間使用することで、電流と熱による断線による破壊が発生します。本装置では高温状態で導体コイルに定電流を流すことで、寿命評価が行えます。

  • 積層チップインダクタ信頼性評価システム
    • 高温下で定電流を印加してインダクタ内部の熱ひずみを加速させ、抵抗値の変化を測定し寿命を評価。
    • 恒温槽と連動した電流ストレス印加し、抵抗値を測定。
    • 測定治具を用いることで、試料への接続が容易であり、作業の省力化。
    型式 AEM
    測定チャネル数 最大72チャネル
    ストレス電流源
    出力範囲
    +DC10mA~10A
    (3レンジ)

コンデンサ絶縁劣化評価試験装置

コンデンサは、5Gにおいて必要不可欠なキーデバイスです。その性能や安全性を確認するための高温や高温高湿試験環境下でコンデンサの絶縁劣化特性の評価は、重要になってきています。
エスペックでは、絶縁劣化評価において多チャネル同時測定、自動化、恒温槽との連動といった試験の効率化により、開発・評価期間の短縮が可能です。

  • コンデンサ絶縁劣化評価システム
    • 高温や高温高湿環境下で絶縁劣化を加速させ、絶縁劣化特性を評価。
    • 最大2500Vの高電圧が印可可能。
    • 瞬間的に発生する短絡現象を正確に捉えることが可能な、リークタッチ検出機能を搭載。リーク電流を検出した時点で自動で測定を終了。
    • 測定治具を用いることで試料への接続が容易であり作業の省力化。
    型式 AMI-U
    測定チャネル数 150チャネル/ラック(100V/300V/500V/1000V/2500V)
    300チャネル/ラック(100V/300V/500V)
    ※拡充は対応可能
    抵抗測定範囲 2×105〜1×1013Ω(100V印加時)
    2×103〜1×1011Ω(1V印加時)
    電流値測定範囲 10pA~1mA
    电压施加范围 100V/300V/500V/1000V/2500V

導体抵抗評価試験装置

受動素子では、基板の熱膨張と収縮によって発生する受動素子と基板接合部のクラックをはかる導体抵抗評価が重要となってきます。
エスペックでは低温・高温の温度サイクル環境下において、はんだ接合部やコネクタ接続部の導体部分の微小抵抗値を連続測定。
コンピュータによる自動計測、データ収録およびデータ処理のシステム化を実現し、接続信頼性評価をより正確に効率よく行えます。

  • 導体抵抗評価システム
    • 基板の熱膨張と収縮によって発生する受動素子と基板接合部のクラックを抵抗値連続測定と判定機能により自動検出。
    • 環境試験器との連動による温度のモニタリングと記録を同時に行うことによる作業の省力化。
    型式 AMR-U
    測定チャネル数 測定チャネル数
    抵抗測定範囲 1×10-3〜1×106Ω
    印加方式 直流電流測定方式