基地局

基地局の開発・評価を担当するお客様へ

基地局性能評価においては、試料からの電波が外部の機器や人に影響を与えないようにする必要があります。
また、送信出力が大きい大型基地局の評価においては、発熱量が増加しており、発熱に対しても安定した温度環境が求められます。
エスペックは基地局評価に必要な製品をご提供します。

試験装置

温度環境下でのOTA試験・無線試験用装置

5G用の基地局では、伝送損失低減のためにアンテナと無線送受信モジュールが一体化されることにより、OTA測定での温度依存性評価が求められております。
本装置では、周波数30GHzにおいて減衰率60db以上の電波暗室の機能を要しながら、温度試験を実施する事が可能です。

  • 温度環境下でのOTA試験・無線試験用装置 恒温電波暗室
    • 温度環境下での無線RF性能試験が可能
    • シールド性能→周波数範囲:0.5〜30GHz、減衰率:60db以上。
    • 試験体が発する電波の外部への漏洩を防止することで、周囲の設備への悪影響を及ぼさない
    • 電波暗室内を低温〜高温で精密制御が可能。
    • 独自の保温技術により凍結を防止し、低温時でも稼働制限なくターンテーブル、ポジショナーの動作が可能。
    温度範囲 -40〜+100℃
    シールド
    性能
    周波数範囲 0.5〜30GHz
    減衰率 60dB以上
    内法(mm) W14000×H3000×D7000

    ※上記以外のシールド性能・内法は、ご相談ください。

  • 温度環境下でのOTA試験・無線試験用装置 シールドボックス/電波暗箱+精密空気供給装置
    • 温度環境下での無線RF性能試験が可能
    • ユニット型温度供給装置温度調節された空気をダクトを通じて電波暗箱に供給します。
    • 電波透過ボックスを使用し、試験体の温度環境を一定に維持。
    • 既に保有の電波暗箱/シールドボックスへの接続も可能。
      ※接続の可否に関しては事前にご相談ください。
    温度範囲 -40〜+100℃
    性能 温度上昇時間 +20〜+100℃まで 30分以内
    温度下降時間 +20〜-40℃まで 70分以内
    外法(mm) W1070×H1790×D900
  • 温度環境下での無線プロトコル試験装置 電波暗箱型低温恒温器
    • 温度環境下での無線プロトコル試験が可能
    • 4.0~6.0GHzの周波数帯においても減衰率60db以上を確保。
    • 電波暗箱内を低温~高温で精密制御が可能。
    • 電波暗室より設置面積が小さく、小型の通信モジュールの試験が可能。
    型式PUAN-3PUAN-4
    周波数帯/減衰率 0.7~2.4GHz/45dB以上
    2.4~4GHz超過/50dB以上
    4~6GHz超過/60dB以上
    温度範囲 -40〜+100℃
    内法(mm) W300×H550×D500 W750×H750×D550

高温/低温耐久・動作試験装置

基地局は、アンテナ数が増え密に配置されることや、送信出力を上げるために、高出力PAや高周波回路を用いることで発熱量が増加しています。
本装置では、基地局の発熱に対して低温領域~高温領域まで安定した試験環境の提供が可能であり、-40℃の環境下においても最大68.3kWの発熱負荷に対応しております。
また、基地局の設置環境・特徴、排熱方向に合わせて、風の流れを変更可能です。

  • 高温/低温耐久・動作試験装置 ハイパワーウォークインチャンバー
    • 基地局の発熱に対して、低温領域~高温領域まで安定した試験環境を提供。
    • -40℃の環境下で最大68.3kWの発熱負荷に対応。
    • タイムシグナル端子により通電や測定タイミングを温度試験プログラムと同期が可能。
    • 重量物を台車等で設置するのに搬入斜台を設置。
    • 600kg/m2の床面耐荷重により、重量物や複数のサンプルが設置可能。

    ● 試験室バリエーション

    <上吹き出し方式(ダウンフロー空調)>  <下吹き出し方式(アップフロー空調)>

    ●基地局の設置環境に応じた空調制御のカスタマイズ対応
    ・基地局の特徴、排熱方向に合わせて。風の流れを変更可能
    ・試験室内の風速低減、温(湿)度をより均一に制御

    温度範囲 許容発熱負荷 温度変化速度(上昇) 温度変化速度(下降)
    -70℃~+150℃ 68300W(-40℃時)
    90600W(+80℃時)
    3℃/分(-40→+150℃)
    0.5℃/分(-70→+150℃)
    3℃/分(+150→-70℃)
  • 高温/低温耐久・動作試験装置 FDチャンバー
    • 基地局の発熱に対して、低温領域~高温領域まで安定した試験環境を提供。
    • -40℃の環境下で最大10kWの発熱負荷に対応。
    • 温度上昇/下降時において、温度変化速度 3℃/分以上を実現。
    温度範囲 -70~+180℃
    内容积 1800L~11000L
    温度変化速度 3℃/分以上(-45 ⇔ +158℃)
    許容発熱負荷 10000W(-40℃時)
    19000W(+80℃時)