エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:石田 雅昭)は、福知山工場の社員食堂において、野生のシカ肉を使った昼食メニューを提供し、シカの爆発的増加による森林被害の現状を社員に周知し、食べることで森を守る活動を行います。
当社は、2011年より土地本来の植生を活かした森づくりを実践した「エスペックの森」(神戸R&Dセンター内)を研修の場として、命を守る森づくりのリーダー養成セミナーを実施しています。また、工場のある京都府福知山市では京都府などと連携し、「京都モデルフォレスト活動」として、大江町毛原地区の自治会と森林保全協定を結び、森林整備や間伐などの活動を行っています。
近年、全国的に野生動物による森林被害が増え続けています。中でも、深刻なダメージを与えるのが、シカによる食害です。シカは農作物を食い荒らし、また、木の皮を剥ぎ一帯の植生を食べつくします。 樹木が枯れて下層植生もなくなると、それまで植物が根を張ることで保たれていた土壌は、雨が降るたびに流出します。これにより土砂崩れなどの甚大な被害を引き起こすこともあります。
当社は、きょうと風土コンソーシアム(注1)が主催する「社員食堂で地産地消=温暖化防止キャンペーン」に参加しており、地元産の食材を使うことでCO2削減をめざしています。今回は、野菜を使ったメニューに加え、京都府で初めて「社員食堂において地元で捕れたシカを使ったメニュー(キーマカレー)」を提供します。
これは、社員一人ひとりが、「野生動物による森林被害の現状」や「地域資源としてシカ肉を食べることの重要性」について周知し、食べることを通じて、この問題について考える機会を持つことを目的とした取り組みです。今後もこの取り組みを定期的に行うとともに、森づくりのリーダー養成セミナーなどにおいても「森の回復を促すための植生保護」や「個体数の適正化」「野生ジカの常食が森を守る」ことを地域の企業や学校などへ普及してまいります。
実施概要
■日時: |
2013年12月25日(水)12:00~12:45 |
■場所: |
エスペック株式会社 福知山工場内食堂 (京都府福知山市長田野町1-7) |
■メニュー: |
シカひき肉を使ったキーマカレー 約40人分 |
■使用するシカ肉の量: |
2kg |
■協力団体: |
京都府、きょうと風土コンソーシアム、株式会社魚国総本社 |
(注1) 地域で活動するNPO等や行政である京都府が共同で「低炭素×循環型農業」と「食の地産地消」を推進することにより、二酸化炭素排出量の少ない「食の好循環」を作りだすことを目的とした団体
|