2012年5月14日
医薬品市場への取り組みを再強化
大手計測メーカーと協業し、コストパフォーマンスの
高い安定性試験管理システムを提供
エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:石田 雅昭)は、5月28日に医薬品市場向けに安定性試験器を発売いたします。同時に、大手計測メーカーのVAISALA社(フィンランド)、株式会社チノー、横河電機株式会社および代理店と協業し、医薬品市場に安定性試験管理システムの提供を開始いたします。

医薬品・化学薬品・化粧品・食品・包装資材などの研究開発や品質管理工程などでは品質保持特性の確認を目的に長期間にわたる温湿度試験(安定性試験)が行われます。
近年、ジェネリック医薬品などの増加や医薬品の品質管理基準の厳格化により、安定性試験管理システムの市場が拡大しております。
安定性試験管理システムは、安定性試験器(チャンバー)と温湿度監視システムで構成されますが、各国の医薬品の製造、品質管理に関する基準(GMP)に対応するため、高い管理水準が要求されています。
当社が、温湿度監視システムを販売する大手計測メーカーであるVAISALA社、株式会社チノー、横河電機株式会社と協業し、当社の高精度な安定性試験器と組み合わせることで、多様な顧客ニーズにマッチした安定性試験管理システムを低価格で提供できることとなりました。
また、安定性試験には、温湿度監視システムの定期的なバリデーション(校正・点検調整)が不可欠ですが、協業によってサービス体制を補完し合うことで、他社との一層の差別化を図ってまいります。
このような取り組みにより、安定性試験市場での売上を10億円レベルまで伸ばし、景気変動の影響を受けにくい医薬品市場において高いシェアを獲得することで、業績の拡大と安定化に繋げてまいりたいと考えております。

【エスペックの安定性試験器】

Ⅰ 安定性試験器の主な特長

  • 業界初 設定温湿度に対し±2℃±5%rhを保証
    日米EU医薬品規制調和国際会議(ICH)で定めた『ICH安定性試験ガイドライン』に適合した試験を行うために1年毎にバリデーションを実施していただくことで、設定温湿度に対して±2℃±5%を業界で初めて保証いたします。
  • 圧縮機の小容量化による最大31%の省電力などの省エネを実現
    冷凍回路の改良により、安定性試験領域の制御性能を維持しつつ省エネを実現しました。
    ・圧縮機の小容量化(260W ⇒170W)により消費電力量を最大31%カット
    ・排熱量の低減による設置場所の空調負荷を低減
    ・騒音量の低減(53dB ⇒ 50dB以下)
    ・電源設備の簡易化(研究事務室の電源AC 100Vで運転可能)
    ※性能比較は本製品と同等の類似器種比
  • 高分子膜方式湿度センサーの標準装備
    ・VAISALA社製の高分子膜方式湿度センサーを採用することで耐薬品性を向上させました。
    ・乾湿球方式では必要だった湿球ウィック交換が不要となりました。

Ⅱ シリーズ構成

型式
温度範囲
湿度範囲
温湿度最大最小幅
内容量
消費電力量
CSH-111 +20℃~+75℃ 50%rh~90%rh 設定温湿度に対して
±2℃±5%rh以内
192L 540Wh
CSH-121 401L 590Wh
関連ホームページ:エスペックホームページ>製品情報
http://www.espec.co.jp/products/products.html

≪安定性試験器に関するお問合せ先≫
エスペック株式会社(http://www.espec.co.jp
営業推進部 斎藤
TEL:06-6358-4751  FAX:06-6358-5176  E-MAIL:y-saitou@espec.co.jp
≪本リリースに関するお問合せ先≫
エスペック株式会社(http://www.espec.co.jp
総務人事部総務グループIR・広報担当
TEL:06-6358-4741  FAX:06-6358-6382  E-MAIL:ir-div@espec.jp