�T．新製品の主な特長

１．パフォーマンス

■世界初　試料温度制御機能の標準搭載

試料温度測定用センサー(１点)を試料に取り付け、試料の温度をモニタリングして制御することで、再現性の高い正確な温度ストレス試験を実現できます。

■幅広い温湿度制御範囲

従来の恒温恒湿器に比べ、低温度域や高温度域での湿度制御範囲が拡大し、幅広い用途で恒温恒湿試験が行えます。（低温側−45℃／−75℃、高温側＋180℃、湿度10〜98%rh）

■高温高湿度域での安定した温湿度制御を実現

従来の恒温恒湿器では再現できなかった95℃／98%rhという非常に高温で高湿な領域においても、安定して精度の高い温湿度制御を行うことができ、加速試験（注１）としても利用することが可能です。

■優れた温度上昇・下降性能

5℃／分の優れた温度上昇・下降性能(有試料5kg時：−55⇔＋125℃)を有しており、試料負荷50kgの時も約3℃／分の温度サイクル試験(−75℃⇔＋180℃)が可能となるなど、速い温度変化が求められる試験や試験時間の短縮に役立ちます。また、試験時間の短縮化が可能となることにより、省エネも図れます。

■高発熱負荷への対応

優れた冷凍方式の採用により、温度試験時の試料からの発熱負荷を最大4,500Ｗまで、また温湿度試験時は最大500Ｗまで許容することができ、試料への通電試験にも余裕を持って対応することができます。

２．ユーティリティー

■処理量拡大を実現した大型槽

内容量1,100Ｌの大型槽タイプをラインナップし、大型試料や大量試料への試験ニーズに対応するとともに、欧州市場における大型需要にお応えします。

■ユーザーフレンドリーな機能を搭載

試験中の試料の様子が確認しやすい大型観測窓のほか、給水についても、給水タンク方式と純水直結方式の両方を標準装備しています。また、装置に接続して試料の特性を分析する計測システムを装置の左右どちらからもつなぐことができるフリーアクセスとするなど、数々のユーザーフレンドリーな機能を搭載しました。

■ＩＥＣ規格(注２)対応

代表的な環境試験規格IEC60068(2-1.2.3.14.30.38.78)に対応できる性能を備えています。

■ＣＥマーキング(注３)をはじめとするグローバルな安全規格対応

ISO12100-1、2(機械類の安全性・基本概念設計のための一般原則)、ISO14121(リスクアセスメント)に対応。また、EU指令に基づくEMC指令・機械指令・圧力試験指令のCEマーキングにも適合しています。

�U．新製品の主な仕様

注１ ： 加速試験

試験時間を短縮する目的で、基準より厳しい条件で行う試験。

注２ ： ＩＥＣ規格

各国の代表的な標準化機関によって組織される非政府間国際機関「国際電気標準会議」（International Electrotechnical Commission：IEC）が制定する電気・電子機器などに関する国際標準規格。

注３ ： ＣＥマーキング

欧州連合(EU)地域に販売される指定製品に貼付を義務付けられる安全マークのことで、「EU(EC)指令」の必須安全要求事項(ESRs＝Essential Safety Requirements)に適合したことを示す。