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一般の農業と最新設備を使う農業との違いに戸惑いはなかったですか?

〈遠藤主査〉
エスペックミックさんは小型の植物工場であるコンテナ式植物工場を持っておられたんですね。まずはこれを使用して、川内村の水を使ってどんな野菜ができるのかを実験し、栽培研修を行うことができました。現在は、第三セクターである株式会社KiMiDoRiが工場運営を行っています。

写真:エスペックミックのコンテナ式植物工場 栽培実験や研修に使用 エスペックミックのコンテナ式植物工場
栽培実験や研修に使用

エスペックミックの植物工場で良かったところは?

〈遠藤主査〉
エスペックミックさんのシステムを採用して良かったことは、30種類以上の野菜が栽培できることです。最近では全国規模で野菜工場が広がり、レタス単体では売れにくい状況です。エスペックミックさんのシステムだと野菜の多品種収穫ができるため、色々な種類の野菜を袋につめて販売することも可能です。これからの販売戦略には有効です。

  • フリルレタス
  • バジル
  • ルッコラ
  • イタリアンパセリ
お客さまのご要望に応じた野菜が生産できるということですか?

〈遠藤主査〉
そうです。まだ大きくなる前のベビーリーフがいいというお客さまもおられます。他社のシステムだと単品の野菜を成長した段階でしか収穫できないんです。流通面でも、ベビーリーフならかさ張らずにコンパクトに出荷できます。小さいうちに収穫できるということは、工場の稼働率が高くなり生産性の向上にもつながるんですね。
さらに、エスペックミックさんが開発された放射線量連続測定装置で放射能の全品検査ができることも良い点になります。エスペックミックさんのシステムだからお客さまのご要望にあわせて、安全でおいしい野菜を出荷することができると思っています。

写真:エスペックミックのコンテナ式植物工場 栽培実験や研修に使用 放射線量連続測定装置で出荷野菜の全品検査

いよいよ野菜が出荷されましたが、これからの課題をお聞かせください

〈井出課長〉
すでに東京の外食産業さんや郡山の大手スーパーと販売契約を結んでいますが、販路の拡大がこれからの課題です。通常2~3年はかかる規模のプロジェクトでしたが、エスペックミックさんのご協力があったから計画から実行まで1年という短い期間で進めることができました。

川内高原農産物栽培工場

所在地:
福島県双葉郡川内村大字下川内字松川原11番
敷地面積:
約5,000m²
建築面積:
約2,500m²
生産能力:
日産8,000株
雇用人数:
25名(2014年度予定)

写真:川内高原農産物栽培工場

社員紹介 植物工場のスペシャリスト

当社が植物工場事業を開始した1987年から現在まで事業を推進しているのが、エスペックミック株式会社環境モニタリング事業部部長中村謙治です。南は沖縄から北は北海道、さらには海外までも植物工場のスペシャリストとして各地に赴いています。今回の川内村の植物工場では、少しでも復興のお役に立てることができて良かったと語っています。植物工場の導入や普及に向けて、企業及び各種団体からセミナー講師、アドバイザーなどの要請も多く幅広く活動しています。

写真:川内高原農産物栽培工場 エスペックミック株式会社
環境モニタリング事業部
部長 中村謙治

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