2012年7月2日
カスタマイズ容易性向上・お客さまの生産性向上・省エネを実現した新しい「真空オーブン」を発売
エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:石田 雅昭)は、5月28日に新しくなった真空オーブンを発売いたしました。
真空環境(低圧環境)では沸点が下がるため、低い温度での乾燥処理や粘性の高い液体中の気泡の除去など、真空オーブンには様々な利用方法があります。最近では、二次電池や電子部品の生産工程、研究開発における乾燥・硬化・脱泡・脱気での使用や、高所の環境シミュレーションなど真空オーブンの用途が広がっています。そこでは、高い温度分布性能に加え、処理時間の短縮、消費電力の低減による、生産効率の向上が一層求められています。
新しい真空オーブンは、用途に合わせたカスタマイズを実現するため装置本体構造を見直すとともにオプションの拡充を行いました。また新しい計装により、高い操作性と運転設定などの準備時間の短縮を実現しました。オプションやカスタマイズにより、大気圧復帰時間の短縮や冷却機能搭載による処理時間の短縮も可能です。さらに、槽内の密閉性と断熱性を高めて、最大40%(注1)の消費電力を低減しました。
拡大する二次電池関連市場をはじめ、さまざまな市場において、研究開発・評価試験・生産に至る幅広い分野での拡販を図ってまいります。

【真空オーブン】
(注1) VAC-101 設定温度:+200℃ 設定圧力:267*102Paの従来器比較

Ⅰ 新製品の主な特長

  • カスタマイズ容易性を向上
    本体構造を見直しカスタマイズ容易性を向上させました。また、20種類以上の豊富なオプションを取り揃えており、お客さまのご要望に安く・早くお応えすることができます。
  • 多彩なプログラム運転と使いやすさを実現した新計装
    圧力を制御する5つの運転モード(自動運転、連続運転、大気開放、ガス置換、換気運転)を備えており、温度運転との組み合わせで40パターンのプログラム運転が設定できます。
    また、使いやすさを追求し、カラー液晶タッチパネルにより操作性・視認性を向上させるとともに、USBメモリー用ポート(オプション)の搭載により、パソコンでのプログラム編集を可能にしました。
  • 最大40%の省エネを実現
    扉ロックや函体構造変更、断熱材の改善で槽内の密閉性と断熱性を向上させ、消費電力を低減しました。密閉性は温度制御だけでなく圧力制御にも大きく影響を与え、最大40%の省エネを実現しています。また、断熱性の向上により設置場所の温度上昇を防ぐこともできます。

  • すぐれた温度分布性能
    真空容器の内側に内槽を設けた二重構造にして、内槽の外周面にヒーターを設置することでヒートロスを少なくしています。温度分布性能を向上させ、より均一な熱処理が可能になりました。
  • 国際安全規格に対応
    機械安全(ISO12100)や低電圧(IEC60204)、 EMC(EN61000-6-2、55011)など国際安全規格にも適合しており、海外市場での要望にもお応えできます。

Ⅱ 仕様

関連ホームページ:エスペックホームページ>製品情報
http://www.espec.co.jp/products/products.html

≪真空オーブンに関するお問合せ先≫
エスペック株式会社(http://www.espec.co.jp
営業推進部 斎藤
TEL:06-6358-4751  FAX:06-6358-5176  E-MAIL:y-saitou@espec.co.jp
≪本リリースに関するお問合せ先≫
エスペック株式会社(http://www.espec.co.jp
総務人事部総務グループIR・広報担当
TEL:06-6358-4741  FAX:06-6358-6382  E-MAIL:ir-div@espec.jp