2011年12月19日
大幅な省エネと高い信頼性を実現した冷熱衝撃装置(注1)
TSAシリーズEHタイプを発売
冷熱衝撃装置 TSAシリーズの写真

【冷熱衝撃装置 TSAシリーズ】

エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:石田 雅昭)は、2011年11月30日に冷熱衝撃装置(注1)「TSAシリーズ」のハイスペックタイプ(EH)を新たに発売し、TSAシリーズの全タイプ(10器種)をラインアップしました。EHタイプは、2011年12月26日より受注を開始します。
新しい冷熱衝撃装置「TSAシリーズ」は、お客さまの要望が強い「消費電力の低減」と「冷凍回路の信頼性向上」をより一層追求し、従来のTSAシリーズに比べて消費電力量を最大50%低減(注2)しています。また、新開発の冷凍システムでは、冷凍機本体への熱ストレス低減や回路部品の腐食防止など予測されるトラブルへの対応策をきめ細かく実施し、冷凍回路の信頼性をさらに向上させ、冷凍回路の3年間無償保証(注3)を実現しました。
顧客ニーズに的確に対応した本製品を国内外において拡販し、新規顧客の開拓と既存顧客の買い替えを喚起してまいります。
(注1) 電子部品や機器の周囲温度の変化に対する耐性を確認する環境試験のひとつ高温と低温を繰り返し試料に与えることにより、温度変化に対する耐性を短時間で評価する
(注2) 従来器Hタイプでの比較、当社指定試験条件での計測
(注3) 冷凍回路の3年間無償保証の対象は冷凍機標準仕様製品で、日本国内で使用する場合に限る

Ⅰ 新製品の主な特長

■消費電力量を大幅に削減

予冷・予熱の最短準備運転時間を自動的に設定する進化した「エコ運転機能」と、冷凍回路の低温側に設置した2台の冷凍機を制御温度に合わせて切替運転をする「冷凍機パラレル制御システム」により、従来器比で最大50%の消費電力量を削減しました。
(エコ運転機能、冷凍機パラレル制御システム:特許出願中)

■デフロストフリー機能(オプション)による試験時間の短縮

これまで除霜のために試験を中断していましたが、「デフロストフリー機能」により外気の侵入を防ぎ、低温側の霜付きを防止する独自の構造を開発し(特許No.3514735号)、サイクル試験中の除霜が不要となりました。これにより除霜に費やす時間と電力を削減できます。15分のさらし試験条件であれば1000サイクル(500時間)の連続試験が可能です。

■冷凍回路の信頼性を向上

新開発の冷凍システムでは、冷凍機本体への熱ストレスを低減するとともに、配管の材質や厚さ、蒸発器の構造を見直すなどきめ細かな改善策を行い、回路部品の腐食を防止し、冷凍回路の信頼性を高めました。さらにより安心してお使いいただけるように冷凍回路に3年間の無償保証を付けました。
(3年間無償保証の対象は冷凍機標準仕様製品で、日本国内で使用する場合に限る)

■高精度な温度復帰

吹き出し口からの風量や風速などを最適に調整し、テストエリア内の環境をより均一にしました。低温さらし、高温さらしの両方で試料の設定温度到達時間のバラツキを小さくし、より高性能、高精度の試験を行うことができます。

<消費電力量比較例>
(1サイクルあたりの消費電力量 従来器比)
消費電力量(例)

<デフロストフリー運転例>
1000サイクル(500時間)試験時間比較
(TSA-72EH-W測定)
新冷凍回路

■国際安全規格への対応

国際試験規格IECや欧州連合EMC指令、機械指令、圧力指令に適合しており、海外市場での要望にも対応できます。特にハイスペックのEHタイプでは、米国防総省のMIL規格の厳しい条件にも適合しています。

Ⅱ 仕様

EH(高温さらし温度範囲:-60~+200℃/低温さらし温度範囲-70~0℃)

仕様
※1 外囲温度が+23℃、冷却水温+25℃における値
※2 予熱運転時に温度上昇防止動作を実施することがあります
※3 性能表示はIEC 60068-3-5:2001(JIS C 60068-3-5:2006)およびJTM K 07-2007 に準拠
※4 温度上昇下降時間は各恒温器単体運転時の性能
※5 温度復帰時間における許容差はIEC/JIS C 60068-2-1および、IEC/JIS C 60068-2-2 に基づきます
※6 測定は無音響などの室内で行い装置正面1m、高さ1mにおける値(JIS-Z-8731:1999 A特性)
※7 周囲突起物を除く
※8 熱交換器の汚れ等により変動します
関連ホームページ:エスペックホームページ>製品情報
http://www.espec.co.jp/products/products.html

≪冷熱衝撃装置「TSAシリーズ」に関するお問合せ先≫
エスペック株式会社(http://www.espec.co.jp
営業推進部 斎藤
TEL:06-6358-4751  FAX:06-6358-5176  E-MAIL:y-saitou@espec.co.jp
≪本リリースに関するお問合せ先≫
エスペック株式会社(http://www.espec.co.jp
総務人事部 総務グループ IR・広報担当
TEL:06-6358-4741  FAX:06-6358-6382  E-MAIL:ir-div@espec.jp