2011年11月11日
【次世代の国際標準器】
ハイクォリティと高いカスタマイズ性を実現した
恒温恒湿器「プラチナスJシリーズ」の発売
エスペック株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:石田 雅昭)は、このたび、ハイクォリティ・高いカスタマイズ性を実現し、消費電力量を前シリーズ比で最大70%削減(注1)した次世代のグローバルスタンダードモデル、恒温恒湿器「プラチナスJシリーズ」を2011年10月17日より発売いたしました。
1961年、当社は日本で初めて環境試験器(注2)を開発し、1967年には後に環境試験器のグローバルスタンダードモデルとなる恒温恒湿器「プラチナスシリーズ」を発売いたしました。その後、お客さまのご要望にお応えするため8度のモデルチェンジを行い、時代とともに着実に進化してまいりました。
日本初の環境試験器の誕生から50年、さらに進化すべく次世代の恒温恒湿器「プラチナスJシリーズ」を発売いたしました。日本“Japan”の“J”を冠したこのシリーズは、日本にしか作れない「ハイクォリティ」と「カスタマイズ」を徹底的に追求してモデルチェンジを行いました。その実現のために設計のあり方やモノづくりから見直し、変えるべきものはすべて変更し、変えていけないものには頑なにこだわりました。
プラチナスシリーズの伝統である高い信頼性・性能・安全性はもちろんのこと、メーカー各社において最重要課題とされている省エネニーズにも対応しており、前モデルであるKシリーズとの比較で運転時消費電力量を最大70%削減しております。また、多様化するニーズに迅速かつ低価格で対応するため、オプションを豊富に取り揃えるだけでなく、設計・生産の両面から見直しを行うことで、設計工数の削減を達成するとともにカスタマイズ性・拡張性を大幅に向上させました。
これらにより、国内外において新規顧客の開拓と既存顧客の買い替えを喚起し、次世代の国際標準器として確固たる地位を確立してまいります。
恒温恒湿器「プラチナスJシリーズ」
(注1) プラチナスKシリーズとの比較で、PL-3J(+60℃/60%rh)の場合 … <消費電力量(例)>参照
(注2) 電子部品などのさまざまな工業製品について、温度、湿度、圧力、振動などの環境因子による影響を分析・評価し、製品の品質を確保するための試験を行う装置

Ⅰ 新製品の主な特長

■消費電力量を大幅に削減

冷凍回路を最適・緻密に制御する冷凍PID制御と、高精度の温湿度制御機能を備えた新しいN計装により、温湿度域や運転状況に合わせて、冷却・加熱の両方を最小限のエネルギーで制御できるSmart R&D(冷凍&除湿)システムを開発しました。さらに、内容量・温湿度範囲に応じてメイン・サブの冷凍機を搭載。この二種類の冷凍機を使い分けることによって大幅な消費電力削減を可能にしました。
(Smart R&D システム:特許出願中)

●新開発冷凍回路(メイン)

冷却側では電子膨張弁の流量コントロールを0~100%に可動域を広げ、Smart R&D(冷凍&除湿)制御により冷凍能力を最適・緻密にコントロールすることで、加熱ヒータの出力を抑え、冷凍機および加熱ヒータの消費電力を低減しながら、高精度な温湿度環境を創り出しています。

●省エネ用冷凍回路(サブ)

50℃・40%rh以上の恒温(恒湿)域での安定時には400Wのサブ冷凍機に切換え、さらに最小限のエネルギーで運転できるSmart R&D(冷凍&除湿)制御を行います。この二重の省エネ制御により最高の省エネ運転を実現しました。

<消費電力量(例)>
消費電力量(例)

<新冷凍回路>
新冷凍回路
※一部の型式にはサブ冷凍回路がありません。

■カスタマイズ性を大幅に向上

標準オプションを多数取り揃えるだけでなく、特殊なご要望にも迅速かつ低価格で対応するため、設計工数を削減して容易に製品と組み合わせることのできるオプション種別を新たに設定しました。また、製品内部にカスタマイズ用スペースをあらかじめ確保するなど、設計工数の削減による低価格化や見積り対応の迅速化を図り、カスタマイズ容易性を大幅に向上させました。

■ネットワーク通信機能など新機能を搭載

通信ポートにはLANポートとUSBポートを装備しており、パソコンへのデータ取り込みやパソコン上で作成したプログラムパターンのコピー・編集などが可能です。また、LANにより離れた場所からの操作やモニタリングができます。さらに、異常発生時のE-mail通報機能やバックトレース機能なども搭載しており、装置管理の容易性や操作性を向上させました。

■国際安全規格への対応

国際試験規格IECや欧州連合EMC指令、機械指令、圧力指令に適合しており、海外市場での要望にも対応できます。

Ⅱ 仕様

PL(温湿度範囲:-40~+100℃・20~98%rh)

仕様
※1 温湿度槽はJIS C60068-3-6:2008、JTM KO9:2009に基づき、外囲温度が+23℃、相対湿度65±20% rh、定格電圧、無試料の場合。
※2 突起部は含まず。( )内は突起部分を含む寸法。
関連ホームページ:エスペックホームページ>製品情報
http://www.espec.co.jp/products/products.html

≪恒温恒湿器「プラチナスJシリーズ」に関するお問合せ先≫
エスペック株式会社(http://www.espec.co.jp
営業推進部 斎藤
TEL:06-6358-4751  FAX:06-6358-5176  E-MAIL:y-saitou@espec.co.jp
≪本リリースに関するお問合せ先≫
エスペック株式会社(http://www.espec.co.jp
総務人事部 総務グループ IR・広報担当
TEL:06-6358-4741  FAX:06-6358-6382  E-MAIL:ir-div@espec.jp