2008年9月24日
グリーンカーテンの温度上昇抑制効果の実証による環境レクチャーを実施
エスペックは、福知山市の環境ボランティアグループ「福知山環境会議(注1)」が推進するグリーンカーテン育成事業に協力し、福知山市内の3つの小中学校で栽培されているグリーンカーテン(注2)の表面温度測定を行い、その温度上昇抑制効果の実証を行いました。
これにより、グリーンカーテンの効果を子供たちに実感してもらうとともに、地球温暖化問題などについての講義を行うことで、環境意識の向上を図りました。
エスペックの福知山工場では、「福知山環境会議」の会員として、地域の地球温暖化対策活動を推進しています。2007年度からは、ゴーヤを用いたグリーンカーテンの普及活動を実施しており、2年目となる現在では、福知山市内14箇所の学校施設などにおいてグリーンカーテンの栽培が行われています。
この度エスペックは、グリーンカーテンを栽培する3つの小中学校を訪問し、グリーンカーテンの温度測定実験と講義を行う環境レクチャー実施しました。
温度測定では、グリーンカーテンとその隣に立てかけたよしずは共に日光を遮るものの、グリーンカーテンはその蒸散作用により、よしずに比べて約10度も温度が抑制されていることが実証されました。サーモグラフィで視覚的に温度差が色で表示されると、子供たちは身を乗り出して画像に見入るとともに、その効果に感嘆の声をあげていました。
またその後、紙芝居を用いて、地球温暖化やグリーンカーテンの蒸散作用などについて、講義を行うことで、子供たちに、ゴーヤを育てるといった身近な取組みが温暖化防止につながることを理解・実感してもらうとともに、環境問題の知識習得と意識向上を図りました。
今後も私たちエスペックは、次の世代によりよい地球環境を引き継ぐことを目指し、地域のみなさまとともに環境保全活動を推進するとともに、環境啓発活動や社会貢献活動を積極的に推進してまいります。

1.実施日時・場所

・2008年9月2日 育英小学校(京都府福知山市夜久野町)
・2008年9月2日 上豊富小学校(京都府福知山市字畑中)
・2008年9月3日 三和中学校(京都府福知山市三和町)

2.実施内容

(1)グリーンカーテンの横によしずを立てかけ、共に日光のあたる同条件環境をつくる。
(2)子供たちがゴーヤカーテンの日陰とよしずの日陰に入り、温度差を体感。
(3)子供たちがデジタル温度計を用いて、ゴーヤカーテンの表面と、裏面の温度差を測定。
(4)サーモビュアーの表面温度画像で、ゴーヤカーテンとよしずの表面温度差を確認。
(5)「地球温暖化」や「蒸散作用」、「身近にできるエコ活動」について、紙芝居を用いて講義を実施。
■グリーンカーテンとよしずの表面温度画像
■紙芝居による講義風景
(注1) 2003年度に福知山市が策定した「環境基本計画」に掲げるプロジェクトを推進するため、2007年6月、市民(市民団体)・事業者・行政が参画するパートナーシップ組織として発足。
(注2) 夏の暑さに対処するためにツルのある植物(朝顔やゴーヤ、へちまなど)を窓際に植え、カーテンのように夏の日差しを和らげるとともに、葉の蒸散作用により、室温の上昇を抑えるものです。

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